WORLDWIDE2022/05/09

16歳のヒルボネンJrがクラス7位でラリーデビュー

(c)Mikko Hirvonen

 ミッコ・ヒルボネンの16歳の息子、ローペ・ヒルボネンが先週末にフィンランドで行われたレンガス・トゥルク・ラリーでフォード・フォーカスを駆ってラリーデビュー、見事クラス7位でフィニッシュした。

 長かった冬が終わり、フィンランドのラリーはこれからグラベルのシーズンが到来する。レンガス・トゥルク・ラリーは最初の夏のイベントとしてヘルシンキから120km西に位置するサロを拠点として4SS/45kmで争われた小さなローカルラウンドだが、フィンランド選手権の王座を狙うテーム・アスンマー(シュコダ・ファビアRally2エボ)やエゴン・カウール(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が一週間後のシーズン再開に備えて大挙出場した。

 ローペのグラベルラリーデビュー戦のために用意されたマシンは、3週間前に知人から購入したばかりの1600ccの2輪駆動のフォード・フォーカスだ。息子のデビュー戦でコドライバーを務めた父ミッコは、次のように週末をふりかえっている。

「ローペはいい走りをしてクラス7位でフィニッシュ、初ラリーでベストを尽くすという目標を達成したよ。ローペはあの車でグラベルのステージを1メートルも走っていなかったから、学ぶべきことがたくさんあった。彼はパパが許してくれる以上にプッシュしたかったかもしれないけど、クルマの中ではとても楽しむことができた」

 ミッコは息子をカッレ・ロヴァンペラの道に向かわせることを強制するつもりはないようだが、ローペはラリーに意欲的であるようだ。

「次のロヴァンペラを作ろうとは思っていない。親子二人で走りに行って、1回1回の週末を大切にしようと思っているだけだ。ローペは走りたがっているので、今年の夏もコドライバーをやって、どこかでラリーがあれば走りつもりでいるが、いまのところとくにプランはない。気分に合わせて行くことになるだろう」

「それにしてもこれほどコドライバーの仕事が大変だとは!彼らは別の惑星から来たかのような仕事をしているんだね! 僕にも学ぶべきことがたくさんある」