WRC2022/11/25

2023年のWRCカレンダーが決定

(c)Toyota

 2023年の世界ラリー選手権(WRC)カレンダーが11月25日に発表された。1月のラリー・モンテカルロで開幕したあと、シーズンは全13戦で行われ、最終戦は今年と同様にラリー・ジャパンとなる。

 来シーズンのWRCカレンダーには、ドイツ南東部の都市パッサウを拠点にドイツ、チェコ、オーストリアの3カ国のターマックで開催される新しいコンセプトのセントラル・ヨーロッパ・ラリーが新たに加わったほか、中南米でのラリー・メキシコとラリー・チリがカレンダーに復活、COVID前のグローバルなカレンダーに近づくことになった。

 しかし、イープル・ラリー・ベルギーとラリー・ニュージーランドがカレンダーから消え、噂されていたサウジアラビアのカレンダー入りも見送られたこともあり、来季は計画されていた14戦ではなく全13戦のカレンダーとなっている。

 WRCプロモーターのイベント担当シニアディレクターであるサイモン・ラーキンは、「WRCカレンダーをCOVID以前のように、ヨーロッパ内外で開催されるイベントに戻すことは、私たちにとって大きな課題だった」と述べている。

「限られたカレンダーの枠に対して非常に高い需要があったが、私たちはイベントの範囲と種類に満足している。それらは競技者に素晴らしいスポーツの挑戦を提供すると同時に、各国で最も注目されるイベントを提供することになるだろう」

 WRCプロモーターのマネージング・ディレクターであるヨナ・シーベルは、COVID以前のようにWRCが北米・南米大陸に戻ることができることができると熱く語っている。

「WRCは来年、北米・南米大陸に戻ることができ、信じられないほどの喜びだ。メキシコとチリのオーガナイザーとは、COVIDの流行期間中も話し合いを続け、今こそその復帰にふさわしい時期だと確信している。さらに、エキサイティングな新しいコンセプトが加わることで、WRCはこれまで以上に多くのファンにアピールすることができるだろう」

■2023年WRCカレンダー
ラリー・モンテカルロ(1月19〜22日)
ラリー・スウェーデン(2月9〜12日)
ラリー・メキシコ(3月16〜19日)
クロアチア・ラリー(4月20〜23日)
ラリー・デ・ポルトガル(5月11〜14日)
ラリー・イタリア・サルディニア(6月1〜4日)
サファリ・ラリー・ケニア(6月22〜25日)
ラリー・エストニア(7月20〜23日)
ラリー・フィンランド(8月3〜6日)
アクロポリス・ラリー・ギリシャ(9月7〜10日)
ラリー・チリ(9月28日〜10月1日)
セントラル・ヨーロッパ・ラリー(10月26〜29日)
ラリー・ジャパン(11月16〜19日)