トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームの豊田章男会長は、今年の世界ラリー選手権では、トヨタGAZOOレーシングWRTのまま戦うことを明らかにした。
トヨタGAZOOレーシングは、先日、設立当初の想いに原点回帰すべく、再びその名称をGAZOOレーシングに変更し、モータースポーツを起点にした、もっといいクルマづくりと、人材育成を強化することを発表していた。
東京オートサロンのTGRブースで行われた「ラリードライバートークショー」のなかで、豊田会長は今季のWRCの参戦チームの名称がどうなるのか問われ、ライバルのマニュファクチャラーチームの名称に自動車メーカーの名前が入っていることを確認したうえで、今年についてはトヨタGAZOOレーシングWRTのままでの参戦となることを壇上で決めている。
「チーム名は決めていませんでしたが、トヨタの名前はつけます。もうね、僕の感性ですから。すみませんけど、あまり理屈であっちのチームがとかこっちがとか言わないでくださいね」と、豊田会長はさりげないジョークとともに宣言した。
世界ラリー選手権は変革の過渡期にあり、今季をもってマニュファクチャラー選手権はなくなり、来季から始まる新しいWRC27によるRally1カーの新時代を機にコンストラクター選手権へと生まれ変わる。2027年からトヨタが名称から外れてGAZOOレーシングWRTでの参戦になることは偶然ではあるのだろうが自然な流れだとも言えるのかもしれない。
トヨタGAZOOレーシングWRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、トヨタGAZOOレーシングからGAZOOレーシングへの転換の意図は鮮明だと語り、2027年からチームは新しいGRの名称でWRCを戦うことになると語っている。
「まず第一に、GAZOOレーシング・ファミリーの一員として、そのルーツに立ち返ることができ、大変嬉しく思います」とラトバラはラリーメディアの『DirtFish』に語った。
「モリゾウさんは、GAZOOレーシングの原点における考え方を継承したいと考えています。モータースポーツを通して学び、進化し、より良いものを生み出す。それが、私たちがさらに優れたクルマを生み出す方法なのです。2026年のWRCでは、チームの名称については全てが通常通り継続されます。今年は移行期間のようなもので、2027年から新しいGRの名称とロゴが採用されることになるでしょう」