WORLDWIDE2024/04/09

GRヤリスRally2がオーストラリアでデビューウィン

(c)Toyota Australia

 2023年のオーストラリア・チャンピオンであるハリー・ベイツ/コーラル・テイラーが、新しいトヨタGRヤリスRally2を駆ってオーストラリア選手権開幕戦のラリー・オブ・キャンベラで優勝を飾って4度目のタイトルに向けて好スタートを切った。

 トヨタGAZOOレーシング・オーストラリア・ラリーチームは今季のオーストラリア・ラリー選手権に2台のGRヤリスRally2を投入する計画だが、開幕戦ラリー・オブ・キャンベラにはハリー・ベイツのみがこのマシンを駆り、弟のルイス・ベイツは2021年にデビューしたGRヤリスAP4でシーズンをスタートした。

 ラリー・オブ・キャンベラは大雨のため土曜日の全日程が中止となり、日曜日のみとなったが、ハリー・ベイツがニューマシンにもかかわらず、いきなりベストタイムを奪ってラリーをリード、わずか2ステージで後続に30秒差をつけることになった。

 ハリー・ベイツは6ステージすべてを制して弟のルイス・ベイツに1分7秒差をつけてGRヤリスRally2のデビューウィンをもたらした。

「TGRはヨーロッパを離れたオーストラリアでの勝利を本当に望んでいた。なぜなら、彼らにとっては新しいマシンで、これがまだ3台目のシャシーだからだ」とハリー・ベイツは語った。

「僕もプレッシャーを感じていたが、コーラル(・テーラー)と僕、そしてニール・ベイツ・モータースポーツ・チームが限られた準備期間でここまで来られたことは努力のたまものだった」

「昨年のキャンベラでは、非常に素直な天候に恵まれたが、今日は天候が大変だった。しかし、僕らにはウェットコンディションでのキャンベラでの経験があったし、最初のステージから最終ステージまでペースを維持できたのは、とても良かったと思う」

 弟のルイス・ベイツは、スコット・ペダー(シュコダ・ファビアR5)と激しく2位を競ったが、ペダーがパンクで遅れたため、兄に続いてフィニッシュ、トヨタが開幕1-2を達成することになった。

 なお、ルイス・ベイツは5月のWRCラリー・デ・ポルトガルにGRヤリスRally2で参戦したあと、オーストラリア選手権は第3戦のラリー・クイーンズランドからこの新しいマシンで選手権に挑む計画だ。