WRC2023/09/14

Mスポーツ、WRC撤退報道を否定

(c)M-Sport

 Mスポーツは世界ラリー選手権の撤退報道を否定、来シーズンも最高峰で戦い続けるつもりだと表明した。

 先週末のアクロポリス・ラリーで、フランスメディアの『コルス・マタン(Corse Matin)』は「ピエール-ルイ・ルーベがMスポーツが来年のRally1参戦を見送る可能性を示唆するコメントを述べた」との記事掲載したことから、WRCにおけるチームの将来が疑問視されることになった。

 同記事はMスポーツの財政状況がその判断に至った理由だと指摘していたが、Mスポーツのマネージメントディレクターを務めるマルコム・ウィルソンは、チームが不運と信頼性の問題に悩まされたひどいシーズンだったと認めているものの、この記事はフェイクであり、チームは将来もWRCのトップクラスで戦い続けるつもりだと述べている。

「我々には素晴らしいチームがあり、マシンも素晴らしい。今年はひどい年だったが、それがなぜそのような報道があるのかはわからない。誰にでもこのような不運はあると思う」とウィルソンは語っている。

「われわれがあるべき場所に戻るために必要なすべての材料と資金はまだ揃っている。チームは最高レベルにとどまる方法を見つけるために、できることは何でもするつもりだ」

 この記事はウェブサイトからすでに削除されたが、ソーシャルメディアによって拡散している。

 チームの将来をめぐる憶測に対して、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのチーム代表であるリチャード・ミルナーはこう付け加えた。

「そのような重大な計画はない。この記事が削除されたということは、このニュースが事実ではないことを示していると思う。文脈を逸脱したものであり、我々の発言がこのニュースに終止符を打てたことを願っている」

「続けるための予算を捻出するのが毎年大変であることは否定しないが、今のところやめるという話は全くでていない」

「マルコムも私もやめるつもりなど無い。確かに来年のドライバーのラインアップはまだわからないし、現時点での目標はオイット(・タナク)をチームに留めることだが、それも大きな仕事であるし、自分たちができるベストを尽くすために前進し続けるだけだ」