WRC2018/12/23

Mスポーツ・フォードのチーム代表にミルナー就任

(c)M-Sport

 マルコム・ウィルソンがMスポーツの事業における商業的な側面にもっと多くの時間を費やすためにMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのチーム代表を辞任、これまでチーム副代表だったリチャード・ミルナーが新しいチーム代表に就任することになった。

 ウィルソンは1997年にフォードのチャンピオンシッププログラムのオペレーションを引き継いで以来、MスポーツのWRC参戦チームを率いてきた。彼はチームを3度のマニュファクチャラーズタイトルに導き、2017年に続いて2018年にもセバスチャン・オジエによるドライバーズタイトルを獲得したことを機に、2019年からMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームの指揮をミルナーに譲ることになった。

 もちろんウィルソンは今後もラリープログラムに深く関わり続けるが、300人を超えるMスポーツ本社の事業を強化することに焦点を合わせることになるため、2019年のすべてのラウンドで現場に立つことはほぼないと見られている。

「来年はMスポーツにとって非常に重要な年となるだろう。ドヴェンバイホールでの評価センターの立ち上げなど、新しいプロジェクトがいくつもある」とウィルソンは語った。

「我々は今後もネットワークを広げ、既存のパートナーとも協力を続けていく。我々の現在の役割を守り、新たな機会があればそれを利用する」

 ミルナーは2006年にMスポーツに入社し、部品・販売部門のクライアントスポーツを担当しており、最近のシーズンではチーム副代表としてチームに帯同、代表代行としてミーティングに出席するなど、ウィルソンと密接に協力してきた。

「他のシニアメンバーの支援を得てチームを担当することをとても楽しみにしている。そしてマルコムが私がその仕事をできると信頼してくれていることは非常に嬉しい。セブがチームを去ったことでプレッシャーがある程度軽くなったので、引き継ぐには今が良い機会だ」とミルナーは語っている。