MotoGPトップライダーのフランコ・モルビデリは、世界ラリー選手権の最終戦となる来月のACIラリー・モンツァに参戦することを発表した。
ペトロナス・ヤマハSRTからMotoGPに参戦するモルビデリは、今季3勝を挙げて自己最高となる2位でシーズンを終えている。彼は、初めてのラリー参戦となるラリー・モンツァでヒュンダイi20 R5をドライブする。
モルビデリは、今シーズンWRC3に参戦しているヒュンダイ・ラリーチーム・イタリアのウンベルト・スカンドラの友人でもあり、ともにウィズU・モータースポーツからのサポートを受けている。6月にはヒュンダイ・モータースポーツのダニ・ソルドも参加してトスカーナのチオッコで行われたウィズUのプロモーションイベントで、モルビデッリはソルドが走らせるWRカーのコドライブシートの体験に興奮しており、その機会が今回のWRCデビューにつながっている。
「世界ラリー選手権に本当に参戦できるなんて、このチャンスに感激しているよ。世界のトップドライバーの仲間入りをして、別のスポーツで戦えるという素晴らしいチャンスだ」とモルビデリは語っている。
「多くの細かいことをすぐに学ばなければならないし、このような短期間でいつもより2つタイヤが多い乗り物に適応するのは簡単ではないだろうが、これは良い楽しみになりそうだ。
「これは一生に何度かあるチャンスなんだ。ウンベルト・スカンドラから短期集中トレーニングを受けて、可能な限りの準備をして最初のテストに臨みたい」
ヒュンダイ・ラリーチーム・イタリアのチーム代表リカルド・スカンドラは、モルビデリが2輪から4輪に乗り換えるのは簡単ではないと認め、スタートするまでにラリーカーに親しむチャンスを作りたいと語った。
「私たちはフランコが4日間、ラリーカーが自分のオフィスになることに、ある程度の自信を持てるように努力している。これはチーム全体にとって大きな挑戦になるだろうが、楽しいものになると確信しているよ」
モルビデリはWRCデビュー戦となるラリー・モンツァの金曜日に26歳の誕生日を迎える。