RallyCross2018/10/15

PSRXフォルクスワーゲン、世界RXチーム王座獲得

(c)FIAWorldRallyCross.com

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 FIA世界ラリークロス選手権第11戦のドイツ・ラウンドが14日に最終日を迎え、スウェーデンのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロR)が今季10度目となる勝利を飾るとともに、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンが2018年にチームタイトルを獲得することになった。クリストファーソンはすでに前戦で今季のドライバーチャンピオンを決めており、チームにとっては2年連続の2冠に輝くことになった。

 予選トップとなったクリストファーソンは、ファイナルでもポールポジションからスタート、フロントローにはマティアス・エクストローム(アウディS1)が付けることになったが、好スタートを決めたチームメイトのペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロR)が二人をパスして1コーナーにトップで進入することになる。

 しかし、彼はワイドになってサンドトラップまでオフ、クリストファーソンとエクストロームもワイドになって外側のフェンスまで押し出される間に、アンドレアス・バックルド(アウディS1)がトップに立つという波乱のスタートとなる。

 この時点では、バックルドに続いてクリストファーソンがチーム・プジョー・トタルのケヴィン・ハンセン(プジョー208 WRX)を押さえる展開となっていたが、今季5度目のファイナルに進出したが2位で続いていたハンセンが3周目のターン4で激しくクラッシュ、赤旗によってレースは再スタートとなる。

 背中に痛みを訴えるハンセンが病院に運ばれるなか、5台による2度目のファイナルのスタートが切られ、クリストファーソンはうまくトップで1コーナーを奪うことになった。エクストロームが2位で続く展開となり、ソルベルグは1コーナーでワイドになってバックルドにも先行を許して4番手に順位を下げることになる。

 ソルベルグはすかさず2周目でジョーカーラップを選択、ポジションを落とさず4位でコースに戻ったあと追撃を開始するが、5周目のストレートでエンジンに問題を抱えてマシンストップすることになる。

 ソルベルグのトラブルはあったが、チームメイトのクリストファーソンは快調なペースを刻み、最終ラップを迎えた時点で1.5秒という大差を築いて圧勝、2位にはエクストローム、3位にはバックルドが続き、EKSチームが2台をポディウムに送り込むことに成功したが、チームタイトルはPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンのものとなった。

 ニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20)がノンワークス最上位となる今季3度目の4位でフィニッシュを果たしている。

 プジョーにとっては散々な一日となった。ティミー・ハンセン(プジョー208WRX)は予選3位だったにもかかわらずにセミファイナルの悪名高き1コーナーでのクラッシュでフロントを大破してストップ、チームメイトのセバスチャン・ローブ(プジョー208WRX)は予選8位となったが、セミファイナルでは接触のために敗退している。ただ一人、ファイナルに進出したケヴィン・ハンセンはファイナルのクラッシュでメディカルチェックのために病院に運ばれたが、幸いにも大きなケガはなく無事だと報告されている。