先週末に行われたサファリ・ラリー・ケニアで、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロヴァンペラが優勝、勝田貴元が総合2位に入り、TGR-WRTは1-2フィニッシュを達成、マニュファクチャラー選手権単独首位に立つことになった。
今回の優勝により、TGR-WRTは4年連続でのサファリ・ラリー制覇およびトップ2フィニッシュを達成、トヨタとしてはサファリ・ラリーでの通算優勝回数を12に伸ばすことになった。
TGR-WRTの豊田章男会長は、雨季の開催となった今年のサファリ・ラリーに向けて、雨対策などの改善を続けてきたチームを称えるとともに4年連続勝利という快挙を果たしたチームを祝福した。
「チームのみんな、今シーズン初勝利、サファリ4年連続優勝おめでとう! カッレ、ヨンネ、2年ぶりのケニア勝利おめでとう! 丁寧なドライビングで荒れた道をノートラブルで走り切ってくれてありがとう! 貴元、アーロン、2年ぶりのケニア表彰台おめでとう! 毎日走り切れてよかった!」
「ラリー・スウェーデン後のポルトガルテストは、大雨で大変だったと聞きました。しかし、チームから私に届いたのは『幸いにも大雨が降って、たくさん部品が壊れました!』という、うれしそうな報告。例年と異なり雨季の開催となったサファリ・ラリーに向けて、エンジニアやメカニックたちはラリーが始まる直前まで雨対策などの改善を続けてくれていたそうです」
「『幸いにもたくさん壊れた』という言葉を聞いたとき私は、GRヤリスのエンジニアたちがマスタードライバーの私にいつも言ってくれる『モリゾウさん、クルマを壊してくれてありがとうございます』『これでクルマがもっと強くなります』というセリフを思い出しました。今回はチームを代表して、私からポルトガルの大雨に『壊してくれてありがとうございます』『これでGR YARIS Rally1 HYBRIDがもっと強くなりました』『おかげで今季初勝利が叶いました』と言いたいと思います。もちろんギリギリまでクルマを改善してくれたチームメンバーたちにも、感謝しています。みんな、ありがとう!」
「同じ道でも季節や天気が変われば違う道になる・・・。そんな道で戦うからクルマはもっと強くなって、もっといいクルマづくりが進んでいく・・・、ラリーはそういう競技だと思っています。次からは2週間インターバルでのラリーが続きます。チームのみんなも体に気をつけながらもっといいクルマづくりを続けていってください。よろしくお願いします」