2023年のWRCカレンダーの決定が遅れている理由について、WRCプロモーターが提出したカレンダー案について、FIAが却下をしたためだとフランスメディアのオートエブドが伝えている。
2013年のWRCカレンダーは当初は8月にも発表されると見られていたが、10月のワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)でも発表は延期となっていた。
同メディアによれば、WRCプロモーターは夏の終わりにすでにカレンダー案をFIAに提出しているが、すべての基準を満たしていなかったためFIAがそれを却下、新しいカレンダー案の作成に驚くほどの時間がかかってしまったという。
FIA副会長のロバート・レイドは、同メディアの取材に対して、FIAが求めるこの状況を招いたのはWRCプロモーターの責任であると強調している。
「カレンダーはすべての基準を満たしてはいなかった。それが遅れた理由の 1 つだ」とレイド副会長は語っている。
「プロモーターがすべての基準を満たすカレンダーを3月に提案してくれていれば、すぐにそれを受け入れることができただろう。今では11月にしか確認できないようだ」
WRC カレンダーの発表は、12 月に開催される次回のWMSCの会議までに延期されるのではないかと懸念されている。
「オンライン投票を実施する予定ではある。ただし、これがいつになるかはわかっていない。すべてはWRCプロモーターがカレンダーを提供できるかどうかにかかっている。一これができるだけ早く実現することを願っている」
WRCプロモーターは来季のWRCを全14戦で開催する予定にしているが、参戦コストが高くなっていることからヨーロッパ圏外のイベントの増加傾向に対してもチームの反論があるようだと同メディアは伝えている。また、12月に予定されているサウジアラビアのカレンダー入りに関する議論もあるという。