WRC2020/11/20

WRCプロモーター、モンツァの準備状況に安心

(c)Monza Rally Show

 FIAとWRCプロモーターは、今年の世界ラリー選手権の最終戦であるACIラリー・モンツァの開催をめぐる憶測を鎮めるために現地に入り、規則と安全手続きに沿って競技の準備が進んでいることが確認できたと報告した。

 ACIラリー・モンツァは10月になって今季のWRCカレンダーに追加されることが正式に決まったが、その直後から、イタリア国内、とくにラリーの開催地となるロンバルディア州では新型コロナウイルスの感染者数が急増加したことからイベントへの不確実性が囁かれてきた。

 FIAとWRCプロモーターの代表者は今週火曜日、モンツァ・サーキットを訪れ、ACIラリー・モンツァが2週間後のスタートにむけて適切な準備を進めていることを確認するとともに、現地の最新の安全性に関するガイドラインに従って開催プロセスが進んでいることを共同で報告した。

「ACIラリー・モンツァのために必要なすべての計画はフルペースで継続している」とFIAとWRCプロモーターによる共同報告書は述べている。

「イタリアでは現在、12月3日までCOVID規制に関する首相令が施行されているが、プロスポーツが非公開で行われることを認めており、ACIラリー・モンツァのすべての計画は常にこれらの政令に完全準拠しており、開催の準備ができている」

 イタリアでは10月末にジュゼッペ・コンテ首相が、国益にかなうと認められたスポーツイベントやスポーツ連盟や国際スポーツ団体が主催する競技会のみ、閉鎖されたドアの向こう側にある施設内や、一般人の立ち会いがない屋外で行われるものに限って開催を認めると発表しており、イタリアの国内モータースポーツ連盟であるACI(イタリア自動車クラブ)が主催するWRC最終戦のACIラリー・モンツァとイタリア選手権最終戦トスカーナ・リワインドの両方ともにいまのところロンバルディア州における移動制限などに関する措置の適用を除外されて開催の準備が進められている。

「FIAとWRCプロモーターの代表者は今週の火曜日に予定されていたモンツァ訪問を行い、安全で成功したイベントが開催され、2020年FIA WRCシーズンの締めくくりにふさわしいものとなるよう、ACIの開催チームによる最高レベルの準備が進んでいる状況を報告している」