WRC2020/07/09

WRC関係者が悲鳴、エストニアの宿泊料金が高騰

(c)booking.com

 ラリー・エストニアが世界ラリー選手権のカレンダーに正式に加わったことで、ホテルやアパートメントなどの宿泊料金が非常識なまでに高騰している。

 ラリー・エストニアのヘッドクオーターがおかれるエストニア南東部に位置するタルトゥ市では宿泊料金の値上げが相次ぎ、WRC関係者が悲鳴を上げる事態となっている。

 ほんの数週間前まで、タルトゥ市内ではいつもなら一泊あたり30から50ユーロ(およそ4000から6000円)も払えば標準的な宿泊施設を見つけることができただろう。しかし、いまやラリー・エストニアが開催される9月4-6日の間で、世界的なホテル検索サイトのbooking.comを用いてもタルトゥで部屋を見つけることは困難な状況となっており、新しい部屋が稀にアップデートされることがあっても多くのレンタル会社が新しい料金で提供するためにその価格は250ユーロから(およそ3万円)といった高額となっており、ラリーウィークの5日間の宿泊費は最低でも1,100ユーロ(およそ13万円)ほどかかる計算となる。

 この問題を最初に明らかにしたのは、WRCフォトエージェンシーとして有名なMcKleinの代表者であるコリン・マクマスターだ。

「WRCは今シーズンの残りの日程を発表したが、観客やメディアの参加についての指示は今のところ出ていない。一方、エストニアのホテル経営者や他の土地所有者は、以前の予約をキャンセルし、値上げした後に同じ部屋を転売している。こういう強欲な人たちには本当に罰が当たってほしいものだ」