WRC2025/05/20

WRC2ポルトガルで2期生小暮が15位、山本は23位

(c)Toyota

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 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム2期生の小暮ひかると山本雄紀がポルトガル北部で開催されたWRC第5戦ラリー・デ・ポルトガルに挑戦、ヨーロッパでは今シーズン初となるグラベルラリーで、小暮はWRC2部門の15位、山本は23位で完走を果たした。

 ラリー・デ・ポルトガルは木曜日の夕方、ポルトから南に130km程度離れた古都コインブラでスタート。その後、大西洋に面したフィゲイラ・ダ・フォズの町で戦いの火蓋が切って落とされた。山岳路での本格的な戦いは翌日の金曜日から始まり、サービスパークでのフルサービスを受けることなく10SS合計146.48kmのグラベルステージを走行。今大会では全部で50台を越えるRally2カーがエントリーし、その多くがWRC2に参戦したことで、序盤からハイレベルな戦いが繰り広げられた。

 小暮と山本がこのラリーにGRヤリスRally2で出場するのは、昨年に続き2回目となるが、昨年はフルデイの初日にふたりともリタイアを喫し、多くのステージで経験を積む機会を逸した。彼らにとって今回のポルトガルはシーズン最初のグラベルイベントだっただけでなく、新しいハンコックのグラベル用タイヤで挑む最初のラリーでもあった。

 クルマにもドライバーにももっとも厳しい一日となった金曜日、山本とコドライバーのジェームズ・フルトンは最初のループが終了した時点で、WRC2部門16位につけるなど健闘。しかしその後SS6でパンクを喫し、ギヤボックスに関するトラブルにも見舞われたことで、残るステージを慎重に走ることになった。一方、小暮とコドライバーのトピ・ルフティネンは、SS2でコーナリングラインが乱れクルマにダメージを負ったが、何とか修理して競技を続け、WRC2部門15位で金曜日を終えた。

 非常に荒れた路面コンディションのステージも多かった土曜日、小暮と山本は順調に経験を積み重ねていたが、一日の終盤に設定されたロングステージのターマック区間で、山本はコーナリングラインが脹らみクルマにダメージを負い、デイリタイアを喫してしまった。しかし、彼は最終日の日曜日に再出走を果たし、23位で完走を果たしている。一方、小暮は土曜日のSS17でパンクを喫し大幅にタイムロス。それでも全てのステージを走破し、WRC2部門15位で完走した。

小暮ひかる:「昨年のポルトガルでは数ステージを走っただけでリタイアし、多くの経験を積む機会を逃していただけに、今回全てのステージを走り切ることができて安堵しています。荒れた路面と轍の多いタフなコンディションの道を走るのは大変でしたが、それでもクルマに良いフィーリングを感じ、ドライビングの改善点を探りながらラリーを完走できたので非常に良かったです。走行距離を伸ばすことができたことで、次のサルディニアのラリーに向けて良い準備になりました」

山本雄紀:「タフなラリーでしたが、競争力を維持しながら長いステージ距離を走ることができたのは本当に良かったです。土曜日は残念ながら少し早めに終わってしまいましたが、日曜日に焦点を切り替え、経験を積むことに集中しました。大きなリスクは取らずとも良いペースを維持することができたので、サルディニアに向けて良い形でラリーを締めくくることができたと思います。全体的には非常に多くの経験と知識を得ることができましたし、将来に役立つとても重要なラリーになりました」

ユホ・ハンニネン(チーフインストラクター):「小暮と山本は昨年、ポルトガルで長い距離を走ることができなかったので、彼らが忍耐強く適切なペースを見つけ、走行距離を伸ばすことができたのは良かった。山本は土曜日の終わりにミスを犯す前まではなかなか良いペースを見せていた。彼のミスはアンラッキーなものであると同時に、簡単に起こり得るものだったが、幸いにもそれほど多くの走行距離を失うことなく、日曜日に再スタートを切ることがでた。今回二人が経験したことが次のサルディニアで活かされ、ペースの改善につながることを願っている」

 小暮と山本の次戦は、6月5日から8日にかけて開催されるWRC第6戦ラリー・イタリア サルディニアとなる。