ヤリ-マティ・ラトバラは、土曜日にヘルシンキで行われた記者会見においてラリー・スウェーデンで駆ることになるヤリスWRCのカラーリングを公開するとともに、先日行ったテストで5度目のスウェーデン勝利にむけていいフィーリングを掴むことができたと語った。
ラトバラは今回のスウェーデンでは自身のラトバラ・モータースポーツからのプライベートエントリーとなり、純白のカラーリングとなった彼のヤリスWRCのボンネットには彼の父が経営する建築機材のラトバラ・グループのバナーが貼られており、その雰囲気は彼が最後にプライベーターとしてWRCに出場していた2006年のスバル・インプレッサWRX STIのカラーリングを思い起こさせる。
また、ボディサイドにはフィンランドのオンラインカジノのGigapotti(ギガポッティ)の大きなバナーが掲げられており、彼のヘルメットもギガポッティのイメージカラーであるイエローにペイントされている。
そのほかにも、穀物加工チェーンのAntti(アンッティ)、建築設計のTop Building、物流サービスViita(ヴィータ)、ミシュランタイヤ、レーシングカーアクセサリーのメーカーOMPがラトバラの参戦をサポートしている。
ラトバラは、来週のラリー・スウェーデンにむけて金曜日にフィンランドにおいてヤリスWRCのテストを行っている。勝田貴元とマシンをシェアしての半日ずつのテストとなったが、彼はふたたびこのマシンのコクピットに戻ることができたことをうれしく思っていると語った。
「これが僕らの2020年におけるマシンのカラーリングだ! パートナーたちのサポートのおかげでいくつかのWRCイベントで走る機会ができたことに感謝している」と、ラトバラは記者会見で語った。
「長年やってきて、選ばれたラウンドを走るのは久しぶりのことになるが。ふたたび素晴らしいマシンで走ることができてうれしいよ。ユホ(・ハンニネン)とスウェーデンを走ることになる。そして僕らには何も証明する必要はない。プレッシャーはないので最善を尽くすよ」
わずか半日のテストではスウェーデンにむけた準備としては不十分ではあるが、ラトバラはフィーリングはいいとコメントしており、あとは本番をスターとしてすぐに自信をつかむことができることを期待している。
「最後にこのマシンに乗ったのが10月のスペインだったので、かなり長い時間が経っていた。昨年のスウェーデンのセットアップをほとんど取り入れてテストに臨んだが、最初の走行で既に良いフィーリングがあり、いろんな不安やプレッシャーがなくなったのを感じたよ」
「もちろん、ここには20センチほどの雪が降っており、スウェーデンにむけた準備としては雪は多すぎるだろう。そんなに雪はないだろうからね。でも、いくつかグラベルが露出しているコンディションでも走ったので、スウェーデンでどうなるのか準備に役立った。あとはシェイクダウンでも最後の調整ができるだろう」
ラトバラは、ここで結果を出すことが今後にむけて重要になることを認識している。
「何が可能かわからないが、ここでトヨタが勝つことは間違いないよ。僕が勝てるチャンスがあるかどうかは、フィーリングと自信をすぐにもてるかどうかだね」