WRC2016/03/08

ヒュンダイ、ヌービルの2度目のクラッシュを批難

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、ラリー・メキシコでティエリー・ヌービルが不要なクラッシュを起こしたと批難した。

 ヌービルは優勝候補の一人と目されていたにもかかわらず、金曜日の最初のステージでサスペンションアームを壊し、勝利のチャンスを失った。さらに彼は土曜日にラリー2規定で再出走したが、再びクラッシュし、念のため病院で検査を受けなければならなかった。

 ヒュンダイ・チームのマネージャー、アラン・ペナスは、最初のクラッシュについては仕方のないものだとしながらも、チームオーダーを無視した2度目のリタイアを痛烈に批難した。

「初日のクラッシュは、勝利のために戦っていれば、起こり得るものだが、彼がミスを犯したことは明らかだ。2度目のクラッシュは、不要なものだった」とペナスに語った。

「我々は朝の時点で、マニュファクチャラーポイントを数点稼ぐために、彼がマシンをフィニッシュさせることを望むと明確にしていた。そのため、我々はなぜ彼があのようなスピードでドライブしたのか理解出来なかった」

 ヌービルは問題を抱えた2015年シーズン中に自信を失い、ヒュンダイでチームリーダーの地位から降格した。彼は2016年開幕戦のモンテカルロで表彰台に返り咲いたが、ラリー・スウェーデンではディファレンシャルのトラブルでチャンスが潰れ、メキシコはクラッシュによってその希望が打ち砕かれた。

 しかし、ペナスは来月のラリー・アルゼンチンで出走順が8番手となるヌービルが、2015年のクリス・ミークのような劇的な勝利によってこの状況を挽回することができると考えている。

「彼はアルゼンチンで再びやり直す必要がある」とペナスは語った。

「アルゼンチンの計画は非常に単純だ。彼は昨年ミークが持っていた出走順と同じ素晴らしい出走順に着くだろう。そこで昨年クリスが出せた結果と同じ結果が彼に出せれば、我々は満足だ」

「そのためにも、まず彼は自分のオンボード映像を見て、他のドライバーに対して自分が何をしているか分析する必要がある。そしてアルゼンチンではこのような良い出走順にいるのだから、それを無駄にしては意味がない」