WRC2016/05/20

オジエ、ロウサダSSを制してポルトガル首位発進

(c)Michelin

 FIA世界ラリー選手権第5戦ラリー・デ・ポルトガルは木曜日の夜に行われたロウサダ・スーパーSSで開幕、フォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャン・オジエ(VWポロR WRC)が首位に立った。

 ポルトガル王国発祥の地ギマランイシュで行われたセレモニアルスタートに続いてロウサダ・ラリークロスサーキットで行われたロウサダ・スーパーSSは、3万人を超える熱狂的なファンが詰めかけるなか、選手権リーダーのオジエがトップタイムで発進したものの、0.9秒差の2番手にはティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20 WRC)と1.2秒差の3番手にはダニエル・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)というシェイクダウンで1-2を奪ったヒュンダイの二人が続いている。

 オジエは素晴らしい走りで木曜日のリーダーを奪ってみせたにもかかわらず、ゴール後にステージの中間でターボのブーストが上がらないことがあったと訴えた。

「いいスタートだったが、ステージの中間でブーストを失ったが、どうにか戻ったよ。どうしてかわからない。チームがきっと直してくれるはずだ」

 ヒュンダイの二人に続き、4番手には2回ほどエンジンをストールしそうになったと明かしたアンドレアス・ミケルセン(VWポロR WRC)、そして最終コーナーでミスをしてワイドになったものの、ヤリ-マティ・ラトバラ(VWポロR WRC)も5番手で続いており、わずか1.9秒差にトップ5がひしめく形でラリー初日はスタートすることになった。
 
 6番手にはラリー・スウェーデン以来およそ3カ月ぶりのラリーに臨んだアブダビ・トタル・ワールドラリーチームのクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)、前戦ラリー・アルゼンチンでWRC初優勝を飾ったヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)は2.6秒差の7番手タイムで続いている。今回はワークスノミネートとなるパッドンは、ここでも優勝争いを期待する声が高まっていることに耳を貸さないように「ほかのラリーと同様に僕らは自分の走りをするだけだよ。本当のラリーは金曜日からだけど、僕らのペースで行くよ」と、マイペースで明日からのラリーに臨むことを強調していた。

 金曜日は、マトジニョスのサービスを北上、スペインとの国境付近に設けられたポンテ・デ・リマ、カミニャ、ビアナ・ド・カシュテロの3つのステージをサービスを挟んで午前と午後で2回ループしたあとポルト市街地に設けられる1.85kmのストリートステージを2回走行する8SS/132.04kmの一日となる。オープニングステージは9時30分(日本時間17時30分)のスタートが予定されている。