世界ラリークロス選手権第7戦のカナダ・ラウンドがケベック州のトロワ・リヴィエールで6日にスタート、Q1とQ2ともトップタイムを奪ったPSWRXチームのペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)が初日のトップに立っている。
世界ラリークロス選手権は前戦スウェーデンRXから1カ月のインターバルを経てカナダRXから後半戦へと突入する。前半戦でわずか1勝にとどまり、選手権では追う立ち場となっているソルベルグが、いきなりQ1でトップタイムを奪うや、Q2でも勢いをキープ、連続して予選ヒートを制して初日のトップに立っている。
また、ワールド・ラリークロスチーム・オーストリアのティムール・ティメルジャーノフ(フォード・フィエスタST)がQ1とQ2で連続して2位を奪い、初日に2位につけており、前半戦の終盤戦で2連勝を飾って波に乗るフーニガンレーシングのアンドレアス・バックルド(フォード・フォーカスRS RX)が初日の3位となっている。
ソルベルグはギヤボックスに問題がったものの、息子からやる気をもらったことが初日の好結果につながったと説明している。
「初日からリードするのは久しぶりだね」とソルベルグは語った。「今日息子からモチベーションをもらったよ。今朝の5時にまだ寝ているときに電話で起こされ、ノルウェーのクロスカートのレースでギヤボックスを壊したけれど、どうにか直して2つのレースで勝ったそうだ」
「その後、僕もギヤボックスを壊したけど、どうにかQ1を勝つことができた。ティムール(・ティメルジャーノフ)もクリーンでいい走りをしている。彼は明日も速いだろうし、エクストロームもその後方から来ている」
いっぽう、モスクワ〜北京で15日間にわたって行われたシルクウェイ・ラリーに出場していたセバスチャン・ローブも疲れを見せることなくチーム・プジョー・ハンセンの208 WRXで出場、Q1では8番手タイムと遅れたものの、Q2では3番手タイムを叩き出して初日の4位につける展開となっている。
フォルクスワーゲンRXスウェーデンのヨハン・クリストファーソン(VWポロRX)が初日5位、EKSチームのトーマス・ヘイッキネン(アウディA1)が6位につけている。
また、前半戦で3勝して選手権をリードするEKSチームのマティアス・エクストローム(アウディA1)はQ1でパンクのために12番手タイムと出遅れ、初日は7位となっている。
チーム・プジョー・ハンセンのティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)はQ2でサスペンションを壊してリタイアとなり初日は13位と厳しいスタートとなっている。