WORLDWIDE2016/06/28

デュマ、ル・マン勝利の翌週パイクスピークで勝利

(c)romaindumas.com

 ロマン・デュマは、ル・マン24時間レースで勝利を挙げてから僅か1週間後、伝説的なパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにおいても歴史的勝利を挙げた。イベント生誕100周年の記念すべきレースで、彼は総合優勝を2回達成した最初のフランス人ドライバーとなった。また、同一シーズン中にル・マンとパイクスピークを続けて勝利した最初のドライバーの名誉も手にした!

 6月19日日曜日の午後3時、ロマン・デュマは、ル・マン24時間レースにおける自身2度目の総合優勝、彼の愛するポルシェでの初勝利を祝った。彼はマルク・リープとニール・ジャニと共に919ハイブリッドを駆り、この勝利を収めた。しかし、彼はその勝利を喜ぶ間もなく、コロラド州に飛び、パイクスピークにむけて忙しく準備に没頭することになった。

 6月22日水曜日の予選中にデュマが最速タイムを記録した後も、チームは引き続き四輪駆動のプロトタイプである新しいノルマM20 RDリミテッド2016仕様での可能性を探っていた。練習走行は良い結果が続いたが、練習最終日はエンジントラブルが起きたため、ロマンは山の頭頂部の道路をドライブせず、チームは深夜までマシンの再構築に追われた。

 そして、あのル・マンの勝利からちょうど一週間後の26日午前11時10分、デュマは車部門で一番手にドライブし、彼のタイムが基準点となったが、4セクター中3つのセクターにおいて彼のタイムが最速タイムとなった! 156のコーナーを持つ全長20km、標高4,300m以上の登り坂を終え、彼はリース・ミレンのエレクトリック・プロトタイプより5.673秒、そして山野哲也のアキュラ・コンセプトより14.570秒速いタイムでパイクスピーク2016の総合勝利を掴んだ。

「ル・マンとパイクスピークを数日の内に続けて勝利できるなんて信じられない。これは僕の夢以上だよ!まだピンと来ていない」とデュマは語った。

「スタートの瞬間から目標は勝利だった。しかし、それは簡単な挑戦では無かった。僕たちは2年前よりもパフォーマンスが良くなっているはずだったので期待していたが、エレクトリック・プロトタイプが速いだろうことを知っていたし、僕たちのマシンはまだ新しかった。僕たちは自分たちのパフォーマンスレベルを示したかった。しかし正直に言うと、ホースに穴が空いていたり、最後にブレーキの小さな問題があったので、その通りには出来なかった。だがとにかく僕たちは勝った。そのことが重要だ。そして僕はとてもハッピーだよ!」