WRC2016/04/26

ナンダン、「忘れられない週末になった」

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツ代表のミシェル・ナンダンは、先週末のラリー・アルゼンチンを決して忘れることはないと語り、初優勝を飾ったヘイデン・パッドンに最大級の賛辞を贈った。

 ヒュンダイはデビューイヤーの2014年のラリー・ドイッチュランドで初優勝を飾っているが、選手権タイトルの獲得を目標に掲げて開発されたニューマシンでワールドチャンピオンのセバスチャン・オジエとのスクラッチの勝負に勝ったことの意味はきわめて大きい。

 ナンダンはパッドンの素晴らしい勝利を讃えるとともに、この日をめざして取り組んできたチームのスタッフたち全員へ感謝の言葉を述べている。

「この週末のラリーは決して忘れることができないものになるよ!」とナンダンは語った。

「ヘイデンはすばらしいパフォーマンスをみせたし、それは僕らが近頃見たなかでももっとも話題になる勝利のひとつになった。パワーステージで彼がみせたペースと決意は忘れられないよ」

 濃い霧のなかで始まった最終日、パッドンはミナ・クラヴェーロのステージでセバスチャン・オジエに19.8秒を縮められ、最終ステージのエル・コンドルを前にしてわずか2.6秒のリードとなった。しかし、この局面でもナンダンはパッドンが勝利することを確信していたと語った。

「僕はまだ彼が十分にやれるということを確信していたし、彼が土壇場で見せた闘志はもう言うことなしに素晴らしかったね」とナンダン。

「彼とジョン(・ケナード)は勝利にふさわしい。ヒュンダイ・モータースポーツにとって、WRCでの 2回目の勝利だが、デビューからわずか4戦目の新世代i20 WRCにとっては初勝利だ。クルマはすこしずつ進歩していることは分かっていたからアルゼンチンでの表彰台は期待できると思っていたし、もちろん、勝てるならそれに超したことはないわけだが、少なくとも我々が戦えるところに少しでも近づくことができたと証明できたことが何よりだ。チーム全員がここまで必死で取り組んできたので、それが実ったことは本当に格別の気持ちだよ」