ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、ラリー・チリでの衝撃的なクラッシュからすぐに立ち直り、次戦のポルトガル・ラウンドで世界ラリー選手権を勝利するために戦うことができると確信している。
ヌーヴィルとコドライバーのニコラ・ジルスールは、ラリー中にクラッシュを喫して病院へ搬送されたため、イベントの暫定3位とドライバーズ選手権のリードを失った。彼は現在、ライバルのセバスチャン・オジエとオイット・タナクに抜かされ、選手権3位となっている。
そのクラッシュは、ヌーヴィルが自身にとってこれまでのキャリアで最大のクラッシュだったと評するほど大きなものだったが、彼は今週後半、このあとのグラブエルラウンドにむけてサルディニアでテストのため再びi20クーペWRCのコクピットに戻ることになっているが、すぐさま速さを取り戻すことができると確信している。
「僕は何度もクラッシュを見ているし、それはそこら中で起きていることだ。その影響はないし、僕たちはポルトガルでも速いだろう」とヌーヴィルは語った。
「僕たちはチームと共に絶えず改善し、マシンはどんどん速く、そして強くなっていることをこれまでのイベントで証明してきた。ポルトガルでも同様に速いだろう」
ヌーヴィルは、クラッシュで何が悪かったのかを理解することが重要だと語り、事故の理由の一つとしてペースノートのミスを挙げた。
「原因を理解しておくことが重要だ。そして今回は絶対的にスピードを出しすぎた。大きなクラッシュだった。レッキでは自分のノートが少し楽観的だったため、オーバースピードだった」
ヌーヴィルは、チャンピオンシップリーダーではなくなったとはいえ、このあとグラベルラウンドが2戦続くため、一番手での路面掃除から解放されるという点ではそれほど悪くないと考えている。
「選手権に関して言えば、これでお終いということでは全くない」とヌーヴィルは語った。
「もし僕が一番手出走したくない2つのラリーを選ぶことができるとすれば、それは次のポルトガルとサルディニアになるだろう。もし一番手出走なら、負ける。そして順位が落ち、再び追いつく。いつもそういうパターンだ。どのポジションであろうと厳しい戦いが続くことに変わりない」