WORLDWIDE2016/03/21

パストラーナ、アメリカ選手権で6年ぶりの優勝

(c)SUBARU USA

 ラリー・アメリカ選手権第2戦の100エーカー・ウッド・ラリーでスバル・ラリーチームUSAのトラヴィス・パストラーナ(スバルWRX STI)が6年ぶりに選手権で優勝を飾った。

 100エーカー・ウッド・ラリーは18日金曜日にスタート、ディフェンディングチャンピオンのデビッド・ヒギンズ(スバルWRX STI)がオープニングSSでリードしてスタートしたものの、一番手でステージを走るため路面の掃除に苦しんでペースを落とし、2010年のオリンパス・ラリー以来勝利から遠ざかっているパストラーナがSS2からラリーをリードする。この日をチームメイトに8.7秒差をつけて初日を終えることになった。

 土曜日になるとヒギンズは最初のステージのトップタイムで逆襲を開始、その差を3.8秒に縮め、さらに2つのステージで連続してベストタイムを奪って0.4秒差まで迫ったものの、パストラーナも「マキシマムアタックだった」と言う走りでSS14のトップタイムを奪い、その差を3.9秒とする。しかし、ヒギンズはSS15と16で連続してベストタイムを奪って逆転、4.9秒をリードして最終ステージを迎えることになった。ところがヒギンズは最終ステージのウォータースプラッシュの衝撃でラジエータのウォーターホースが外れるトラブルに見舞われてタイムをロス、1分42.3秒差の2位に終わっている。

 パストラーナにとっては6年ぶりの優勝、アメリカ選手権では通算23勝目となった。

「まったく新しいラリーカーなのに素晴らしいフィーリングで今季初戦を走ることができた。これまでのこれほど楽しかったことはないよ。まったくトラブルがなかったし、これほどの結果を期待していなかったよ」

 開幕戦で優勝して選手権リーダーだったピーター・フェテル(スバルWRX STI)は最終日の朝に大きなクラッシュでリタイアとなっている。

 ラリー・アメリカ選手権の次戦は4月22〜24日にポートランドで行われるオレゴン・トレイル・ラリーとなっている。