ヒュンダイ・ニュージーランドは、ヘイデン・パッドンがニュージーランド選手権2戦に新しいラリーカー、ヒュンダイi20 AP4で出場することを発表した。
パッドンは、ジョン・ケナードとともに、アジア-パシフィックエリア向けに作られた新しいAP4車両規定に従って製作されたヒュンダイi20 AP4を駆ってラリー・オタゴ(4月8〜10日)とアジア-パシフィック・ラリー選手権の開幕戦でもあるインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイ(4月29日〜5月1日)に登場する。
「ヒュンダイ・ニュージーランドのプログラムに参加できることに興奮しているよ」とパッドンは語った。
「僕とジョンはラリー・オタゴとラリー・ワンガレイの2戦に参戦する。パッドン財団とヒュンダイ・ピナクル・プログラムが連携して働く新しいプラットフォームは、現役または若手のドライバー、コドライバー、技術者にチャンスを与える。短期的には今年、ウインテックの学生がラリーで僕たちに加わる」
1.8リッター・ターボエンジンが搭載されたヒュンダイi20 AP4の製作と開発は、アンドリュー・ホークスウッドが率いるフォース・モータースポーツによって行われた。パッドンは新しいAP4規定がアジア-パシフィック地域のラリー人気を高めることにつながると信じている。
「AP4は、より手頃な価格で4WDラリーカーを提供できる新しい世代のテクニカル・レギュレーションだ。アジア-パシフィック地域であれば国内イベントだけでなく国際イベントともこのAP4のマシンは走ることが認められている」とパッドン。
「ヒュンダイi20 AP4は、新しいAP4のレギュレーションに完全に準拠はしていない(エンジンとエアロに最も大きな違いがある)が、シャシーと概念は完全にAP4のものであり、僕はこのクラスのマシンに焦点を当てることが、NZとオーストラリアのラリーにとって進むべき道であると信じている」
「より手頃な価格のマシンであるAP4は、低ランニングコストで、多くの異なる自動車メーカーへ適応可能であり、リージョナルラリーにおいてエキサイティングでモダンな外観を提供可能だ」
パッドンはヒュンダイ・ニュージーランドと連携しながら母国のラリー振興と図るとともにWRC復活開催を狙っていると語った。
「もちろん今はすべてが初期段階だ。フォース・モータースポーツと一緒にラリーで勝てるマシンをつくるために開発を行うつもりだ。このマシンによって、ヒュンダイNZとNZのディーラーネットワーク、そしてNZラリー界の関係が強化される。またこのプログラムによってヒュンダイのカスタマーとの交流がさらに活発化するだろう。それによってニュージーランドのラリー全体が盛り上がることになると信じているよ。そして僕の最終目標は、ラリー・ニュージーランドの復活だ!」