ペター・ソルベルグの妻であり、オリヴァー・ソルベルグの母として知られるパニラ・ソルベルグがWRC委員会の委員長に任命された。
水曜日に開催されたFIAワールドモータースポーツカウンシルにおいて、パニラ・ソルベルグはさまざまなスポーツ委員会の会長および委員長に任命された5人の女性メンバーのうちの1人となった。
パニラ・ソルベルグは、これまでに世界ラリークロス選手権のタイトルに輝いたPRSXフォルクスワーゲン・スウェーデンやWRCでもチーム代表を務めてきたほか、ラリークロスのFIAテクニカル・ワーキンググループのメンバーや、FIAオフロード委員会のラリークロスチーム代表など、これまでもFIAの役職を務めてきた。
パニラ・ソルベルグは、これまでラリーに費やしてきた経験から得た豊富な知識をWRC委員会の委員長という新しい役職でも生かし、WRCの継続的な発展、成長、運営に取り組む。
スポーツ委員会の会長と委員長は、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムの提案に基づき、WMSCによって隔年で任命される。パニラ・ソルベルグのほかのメンバーの顔ぶれは次のとおりだ。
トルコ・レディース・ラリーで5度のチャンピオンに輝いたブルク・チェティンカヤは、FIA女性モータースポーツ委員会の委員長に任命され、トルコ・ツーリング・自動車クラブのFIA特派員としての現職と兼任する。
エリーゼ・ラセットは、カナダGPの全ボランティアの計画と調整に長年携わってきたことから、FIAボランティア・オフィシャルズ委員会の委員長に就任した。また、エストニア・オートスポーツ・ユニオン・ラリー委員会のトップであり、現在イープル・ラリーのコース・クラークを務めるエミリア・アベルが、FIAロードスポーツ委員会の委員長に任命された。
さらに、現在世界で唯一の女性四肢麻痺レーシングドライバーであるナタリー・マクグロインが、FIA障害者・アクセシビリティ委員会の委員長に再選された。
FIAの新たな人事について、ビン・スライエム会長は次のように述べた。「ワールドモータースポーツカウンシルに新しい委員会会長と委員長を迎えることができ、うれしく思う。FIAは、FIA内の上級職における女性の数を増やすことに取り組んでおり、実力と専門的な信頼性に基づく今回の人事は、これを達成するための重要な一歩となる」