WRC2016/05/19

ヒュンダイ、シェイクダウン初1-2

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 ラリー・デ・ポルトガルのシェイクダウンが行われ、ヒュンダイ・モータースポーツNから出場するティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20 WRC)が3分11.3秒のシェイクダウン最速タイムを奪った。また、2番手には0.3秒差でダニエル・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)が続き、ヒュンダイがフォルクスワーゲン勢を大きく引き離してシェイクダウンの1-2を独占する意外な結果となった。

 シェイクダウンは昨年と同様に4.61kmのバルタールのステージで7時30分からスタート、トップグループの後方からスタートしたオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)が最速タイムを奪うという波乱の幕開けとなった。1回目の走行を終えて、2番手は1.6秒差のヌーヴィル、さらに1.7秒遅れでソルドとともにアンドレアス・ミケルセンとセバスチャン・オジエの二人のVWドライバーが続く展開となった。

 しかし、タナクは2回目の走行でも自身のタイムを2秒も上回る3分11.7秒のベストタイムを奪取、今回から新しいグラベルタイヤを投入したDMACKタイヤにとって初めてとなるシェイクダイン最速タイムになるかに見えたが、ヌーヴィルが3回目の走行でタナクを0.4秒上回るトップタイムを奪っている。また、同じく3回目の走行でソルドもタナクを0.1秒上回るセカンドベストを叩き出し、ヒュンダイが初めてシェイクダウンを1-2で終えることになった。

 4番手には、3カ月ぶりに実戦登場となるアブダビ・トタル・ワールドラリーチームのクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)が0.6秒差で続き、フォルクスワーゲンのラトバラとミケルセンを0.2秒差で抑えている。

 また、前戦アルゼンチンで初優勝を飾ったヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)はラトバラとミケルセンから0.1秒差の7番手タイム、選手権リーダーのセバスチャン・オジエ(VWポロR WRC)は0.2秒差の8番手タイムにとどまったものの、トップのヌーヴィルからはわずか1.1秒遅れという状況だ。

■シェイクダウンタイム(P1ドライバー)
1. ティエリー・ヌーヴィル 3分11.3秒
2. ダニエル・ソルド 3分11.6秒
3. オット・タナク 3分11.7秒
4. クリス・ミーク 3分11.9秒
5. ヤリ-マティ・ラトバラ 3分12.1秒
5. アンドレアス・ミケルセン 3分12.1秒
7. ヘイデン・パッドン 3分12.2秒
8. セバスチャン・オジエ 3分12.4秒
9. ステファン・ルフェーヴル 3分12.7秒
10. ケヴィン・アッブリング 3分13.6秒
11. マッズ・オストベルグ 3分14.6秒
12. エリック・カミリー 3分15.1秒
13. ヘニング・ソルベルグ 3分17.3秒
14. カリド・アル-カシミ 3分19.4秒
15. マルティン・プロコップ 3分19.7秒