ERC2016/06/24

ブフィエ、ERCイープルの予選トップ

(c)ERC

 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第5戦イープル・ラリーの予選ステージが23日夜に行われ、ブライアン・ブフィエ(シトロエンDS3 R5)がトップタイムをマーク、11度目の優勝を狙う地元のフレディ・ロイクス(シュコダ・ファビアR5)が1.401秒差で続いている。

 イープル・ラリーのファーストシードだったオット・タナクがマシンの問題によりイベント直前となってスタートをキャンセルしたほか、事前のテストでステファン・ルフェーブル(シトロエンDS3 R5)がエンジンを壊して予選への出走を中止するという波乱含みのなか、予選ステージは23日の19時30分から4.79kmの特設ステージで行われた。

 ベテランコドライバーのドゥニ・ジローデとのコンビでジェミニ・クリニック・ラリーチームのDS3 R5を駆ったブフィエは、本来はルフェーブルのあとで予選を走行する予定だったものの繰り上がって一番手で走行、彼はステージ後に「ひどくマディでスリッパリーなコンディションだ。ここでは慎重に行ったよ」と語ったものの、降り続いた雨によってラリーカーが走行することでコーナーにはイン側のマディな土がかき出されたためにはアスファルトのコンディションが次第に悪化することになり、結局、彼がそのままトップタイムをさらうことになった。

 ロイクスは走行条件がかなり悪化した8番手のポジションながら1.401秒差の2番手タイム、3.8秒差の3番手にはチェコのヤロミール・タラブス(シュコダ・ファビアR5)が続き、このトリッキーなコースを熟知する地元ベルギーやオランダのドライバーが上位で続くことになった。オランダのヘルマン・コーブス(シュコダ・ファビアR5)が4番手、ベルギーのヴィンセント・ヴェルシューレン(シュコダ・ファビアR5)とプジョー・ベルギー・ルクセンブルクのクリス・プリンセン(プジョー208T16 R5)が5番手、6番手で続いている。

 また、選手権リーダーのカイエタン・カイエタノビッチが今回のイベントをスキップしているため、ロシアのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)にとってポイントを縮める大きなチャンスとなったが、彼は3番手という好ポジションながら初めて走る難コースを前に7番手タイムと手を焼いている。

 イープル・ラリーは金曜日午後、スタートオーダーのセレクションに続いてセレモニアルスタートがマルクト広場で行われ、SS1は現地の16時15分にスタートすることになっている。なお、ルフェーブルは今日中にエンジンの交換が行われ、ラリーをスタートできるとの情報だ。