RallyCross2016/05/08

ペターとローブ接触、エクストロームが予選トップ

(c)FIAWorldRallycross.com

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 ホッケンハイムで行われている世界ラリークロス選手権第2戦ドイツ・ラウンドは二日目の土曜日にQ3とQ4を行い、EKSチームのマティアス・エクストローム(アウディS1スーパーカー)が予選トップで明日の最終日を迎えることになった。

 ホッケンハイムRXとともに併催されるDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)開幕戦にダブルヘッダーで挑むエクストロームは、予選トップで迎えた二日目、まずは午前中に行われたDTMレース1で9 位になったあと午後から行われたラリークロスの予選でも快調なペースを披露する。彼はQ3では2番手タイム、Q4では1コーナーの混戦でタイムをロスしたものの6番手タイムでまとめて予選トップで明日のセミファイナルへと進出する。

 予選2位はフォルクスワーゲンRXスウェーデンのヨハン・クリストファーソン(VWポロRX)。Q3では5番手、Q4では13番手と苦戦したが、初日の2位を守り切ることになった。

 予選初日を3位で終えたチーム・プジョー・ハンセンのティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)は、この日のQ3ではブレーキラインから漏れたオイルに出火してリタイアとなる波乱が待っていた。しかし、メカニックによる必死の修理が行われた結果、彼はどうにかQ4に出場、ここで彼は起死回生の2番手タイムを奪い、予選3位でセミファイナルへの進出を決めたかに見えた。

 しかし、レース後のウェイトチェックで彼のマシンが最低重量を割っていたことが発覚、出火したQ3のあと短時間しか修理が許されなかったとはいえ、確認のミスにより彼はQ4失格となり、セミファイナル進出を逃すことになった。

 EKSチームのトーマス・ヘイッキネン(アウディS1スーパーカー)が最終のQ4のトップタイムで予選3位にジャンプアップ、ワールドRXチーム・オーストリアのヤニス・ボウマニス(フォード・フィエスタST)が予選4位、プジョー・ハンセン・アカデミーのデイビイ・ジャネイ(プジョー208 WRX)が予選5位となっている。

 ディフェンディングチャンピオンのペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)はデフの問題で初日7位に終わったものの、Q3では新しいトラックレコードを更新する速さをみせて待望のトップタイムで4位に浮上することになった。しかし、最後のQ4ではセバスチャン・ローブ(プジョー208 WRX)と接触、サスペンション・トラブルに見舞われてリタイアとなり、予選は6位に終わっている。

 いっぽう、初日11位と苦しいスタートとなっていたローブはQ3の3番手タイムで挽回、予選は7位で2戦続けてセミファイナルへの進出を決めている。

 オルスベルグMSEは19歳のケヴィン・エリクソン(フォード・フィエスタST)が予選8位となったものの、チームメイトのニクラス・グロンホルムは2戦連続でセミファイナルには届かなかった。

 フォード・フォーカスRS RXでの出場が注目されているフーニガンレーシングは、アンドレアス・バックルドが予選11位、ケン・ブロックも予選12位に滑り込み、2台ともセミファイナル進出を果たしている。