WRC2016/03/04

ミケルセン、メキシコのシェイクダウンで一番時計

(c)VW

 世界ラリー選手権第3戦ラリー・メキシコのシェイクダウンが行われ、フォルクスワーゲン・モータースポーツのアンドレアス・ミケルセン(VWポロR WRC)が3分43.9秒のトップタイムを奪った。

 メキシコのシェイクダウンは、昨年と同様にジャノ・グランデの5.55kmのグラベルステージで朝9時からスタート、

 1回目の走行では明日からの本番と同様に後方からの有利なポジションを味方につけたヤリ-マティ・ラトバラ(VWポロR WRC)がトップタイムを奪ってはじまった。路面がクリーンになった2回目の走行ではティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)が5秒以上もタイムを縮めて1番手のタイムを奪取、さらに3回目の走行でも彼は3分45.5秒のトップタイムを並べることになった。

 この時点で2番手には0.1秒差でセバスチャン・オジエ(VWポロR WRC)が続き、2.6秒差の3番手にはラトバラが続くことになったが、二人が3回の走行でシェイクダウンを切り上げたのに対してミケルセンはそのあとも連続して走行を重ね、7回目で全体のトップタイムとなる3分43.9秒を叩き出してシェイクダウンを締めくくることになった。

「僕らはここに来る前にスペインのアルメーラ地方でいいテストを行うことができたが、さらにいい感触を深めるために多くの走行を行い、すっかりここのフィーリングになったよ」とミケルセンは語った。

「僕らは車高をすこし調整したけれど、大きな変更はなかった。マシンはとても素晴らしかったし、僕らはここでのパワーに慣れるために何度も走行を行ったんだ。ここの高い標高ではいつもとはギヤが異なるから、それに慣れるためにさらに数回ドライブしたんだ」

 ヌービルも5回の走行を行ったものの、彼は自身の3回目のタイムを上回ることができずにミケルセンから1.6秒差の2番手となり、100戦目のWRCを迎えたオジエが1.7秒遅れの3番手で続くことになった。

 また、1回目の走行で2番手タイムを出して好スタートを切ったダニエル・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)は2回目の走行の際にステアリングロッドを破損してストップ、彼は修理に30分を要してステージをフィニッシュしたあと3回目の走行でラトバラと並ぶ4番手タイムを出している。

 Mスポーツのエリック・カミリー(フォード・フィエスタRS WRC)は1回目の走行のあと、ロードセクションで電気系のトラブルに見舞われたものの、10番手タイムでシェイクダウンを終えている。

■シェイクダウンタイム
1. アンドレアス・ミケルセン 3分43.9秒
2. ティエリー・ヌービル 3分45.5秒
3. セバスチャン・オジエ 3分45.6秒
4. ヤリ-マティ・ラトバラ 3分48.1秒
4. ダニエル・ソルド 3分48.1秒
6. ヘイデン・パッドン 3分49.2秒
7. マッズ・オストベルグ 3分51.4秒
8. ベニート・グエラ 3分52.0秒
9. オット・タナク 3分52.8秒
10. エリック・カミリー 3分54.6秒