WORLDWIDE2016/06/19

ロバンペラJr、ティデマンドとも好勝負

(c)TGS Worldwide

 ポントゥス・ティデマンドが高速ステージで名高いラリー・ポーランドの準備としてリトアニアで行われたラリー・ジャムイティーヤに出場、優勝を飾った。しかし、ラリーの主役になったのは、終盤までティデマンドを抑えるスピードをみせて首位を突っ走った15歳のカッレ・ロバンペラだった。

 シュコダ・モータースポーツのティデマンドは、ラリー・ポーランドのためのプレテストを兼ねて、トニ・ガルデマイスター・ワールドワイドのシュコダ・ファビアR5でラトヴィア選手権の一戦としてリトアニアで行われたこのラリーに挑むことになった。

 朝から雨の降るコンディションのなか、WRC2のコントロールタイヤで出場したティデマンドはペースを上げることができず、彼の代わりにラリーをリードすることになったのは同じくファビアR5を駆るロバンペラだった。

 ロバンペラはSS3のトップタイムでラリーの首位に浮上、ティデマンドもベストタイムで反撃したものの、ロバンペラはSS5、6と連続してベストタイムを奪ってシュコダ・モータースポーツのエースを抑えてみせる。しかし、ロバンペラはSS7のステージ途中でパンク、完全にバーストしたタイヤでステージをゴールするも17秒を失い、ティデマンドにリードを許すことになる。

 ロバンペラは残された2つのステージで追い掛けたものの、9.8秒差で逃げ切ったティデマンドが高速ステージを制することになった。優勝したとはいえ、ティデマンドはロバンペラの速さに衝撃をうけたようだ。

「プレテストとして完璧な準備ができたよ。トニ・ガルデマイスターのチームに感謝したい。それにしてもこの週末のカッレのパフォーマンスは衝撃だった。脱帽だよ!」

 ロバンペラは総合優勝を逃したものの、併催のリトアニア選手権ではヤニ・ヴォロビョウフ(三菱ミラージュRSプロト)を抑えて優勝を飾り、これまでに行われた4戦のうち3勝を挙げて選手権に王手を掛けることになった。