WRC2022/10/25

豊田社長、チャンピオンの走りを日本で見てほしい

(c)Toyota

 先週末にスペインで行われたラリーRACC-ラリー・デ・エスパーニャにおいてセバスチャン・オジエとバンジャマン・ヴェイヤスが優勝を飾り、トヨタGAZOOレーシングWRTは、チームにとって今季7勝目を獲得するとともに、2年連続、通算6回目のマニュファクチャラーズタイトルを獲得することになった。

 WRCの歴代のマニュファクチャラー最多獲得記録はランチアの11回、シトロエンの8回がそれに続き、トヨタはこれで歴代3位の記録を果たすことになった。

 トヨタはすでに前戦ラリー・ニュージーランドでカッレ・ロヴァンペラが今季のドライバーズ・タイトルを、ヨンネ・ハルットゥネンがコドライバーズ・タイトルを獲得していたため、チームは今年も3つのタイトルを全て手にすることに成功、日本で開催される最終戦のラリー・ジャパンに2年連続の3冠をみやげに凱旋を果たすことになる。

 チームオーナーであるトヨタ自動車の豊田章男社長は、GRヤリスが「トリプルチャンピオンカー」になったことを喜ぶとともにチームの健闘を讃えている。(以下、メッセージ全文)
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チームのみんな、マニュファクチャラーズチャンピオンおめでとう! 昨年同様にドライバーズ、コドライバーズ、マニュファクチャラーズの全てのタイトルを獲ってくれて本当に嬉しく思います。そして、なにより「GRヤリスがトリプルチャンピオンカーになったこと」が嬉しくて仕方がありません。みんなに心から感謝します!

チームタイトルを決めてくれたのはセブとバンジャマンでした。振り返れば、新しい規定のクルマで臨んだ初戦モンテカルロでポイントを獲ってくれたのもセブ。そして、最後にチャンピオンを決めてくれたのもセブ。本当に頼もしい存在です。ありがとう。カッレとヨンネは6回の優勝でチーム最大の功労者です。エルフィンとスコットは苦しいラリーもありました。ですが、苦しい中でも諦めずに走り切ってくれたポイントが貴重なものになっています。エサペッカとヤンネも悔しいラリーが多かったと思いますが、3度表彰台に上がりチームポイントを獲得してくれました。貴元とアーロン。二人はチームポイントには加わらない参戦ですが、君たちが得点圏内に入り続けてくれたことがチームチャンピオンを引き寄せてくれました。

4台のGR YARIS Rally1 HYBRID、10人のドライバー、それを支えた全てのスタッフ、パートナーの皆さま、そして応援しつづけてくれた全世界のファンの皆さま、みんなで獲った2022年のチャンピオンです。皆さん、本当にありがとうございました!

日本では多くのファンが3週間後のラリー・ジャパンを待っています。チャンピオンに相応しい走りを日本の多くのファンに見てもらいたいと思います。チームのみんなは、そのために、今夜は大喜びをして、また明日から最終戦に向けた準備を、よろしくお願いします!

追伸 ヤリ-マティへ
先日のヒストリックラリーで、また「ドライバー ラトバラ」に戻っていましたね。その姿をSNSで見かけ「チーム代表の時よりドライバーの時の方が『良い笑顔』をするな・・・」と思っていました。しかし、今日は中継で『それ以上の良い笑顔』を見ることができました。代表としてプレッシャーも多かったと思いますが、温かいチームづくりをしてくれて、結果も残してくれていること、心から感謝しています。最終戦を終えたら、また一緒に走りましょう。「ドライバー ラトバラ」の笑顔にも会えることを楽しみにしています。明日からも健康第一!日本で待ってます!