WORLDWIDE2016/05/11

100回記念タルガフローリオ、アンドレウッチがV10

(c)Peugeot

 100回目の開催を迎えたタルガ・フローリオは5回も首位が入れ替わる大激戦となり、イタリアラリー界のレジェンド、パオロ・アンドレウッチ(プジョー208T16 R5)が同イベントで10回目の優勝を飾った。

 シチリア島で行われる世界最古のクラシックイベントのタルガ・フローリオは5月5日の木曜日にスタート、初日のスーパーSSでリードしたジャンドメニコ・バッソ(フォード・フィエスタR5 LDI)とアンドレウッチの二人のベテランによる抜きつ抜かれつの大接戦となった。金曜日を終えてもバッソのリードはわずか3.7秒、夜半に降った雨が路面を濡らした最終日も二人による秒差のバトルでスタート、SS10を終えたところでアンドレウッチが0.4秒差で首位に立ったところで、バッソはトランスミッションのトラブルに見舞われて勝負は決することになった。

「素晴らしいラリーだった。今年もっとも勝ちたいイベントだったんだよ。タルガ・フローリオの10回目の勝利だったからね! でも、10回勝ったからといって、よりハッピーになったかどうかわからない。だって、最初は10年以上も前のことだからね。冗談はともかく、スタートから最後まで天気も変化したので、勝負はまったくわからなかった。最終日の朝、あれだけの雨のあとで路面が早々とドライになることを見抜いたチームとピレリに助けられた。それとフロントガラスごしに見える情熱的なシチリアのファンの声援にね!」

 アンドレウッチがペースを緩めた終盤の3ステージで連続してトップタイムを奪ったアンドレア・ヌチータ(フォード・フィエスタR5)が9秒差の2位、ウンベルト・スキャンドラ(シュコダ・ファビアR5)が3位でフィニッシュした。