英国の中古ラリーカー販売サイトが、Mスポーツが世界ラリー選手権で長年使用してきたボルボS60レッキカーを売却している。
Mスポーツに所属したすべてのドライバーが一度ならずはこのマシンのステアリングを握ってきただろう。ボルボS60レッキカーをMスポーツが最初に世界ラリー選手権に投入したのは2001年だった。いくつかの年式のS60がその後追加され、さまざまなレッキ中のトラブルやアクシデントもあったが、Mスポーツはこのマシンを大切にプリペアして17年あまりにわたって使用しつづけており、イベントによってはワークスチームとともにカスタマーたちのために全部で6台あまりのボルボS60レッキカーが活躍していた。
しかし、Mスポーツは2017年にセバスチャン・オジエのために真新しいフォード・フォーカスRSをレッキカーとして投入、今年になってエルフィン・エヴァンスとテーム・スニネンもフォーカスRSでレッキを行うようになっており、歴史あるMスポーツの象徴的な存在だったS60レッキカーの退役が決まったようだ。
同ラリーカー販売サイトは、S60レッキカーの売却価格を明らかにはしていないが、年式、スペック、コンディションなどさまざなな複数のマシンがあると説明している。いずれもグループNに準じたロールケージが溶接されており、レイガー・ダンパーを装備している。