フォルクスワーゲン・モータースポーツは、ラリー・デ・エスパーニャにおいてペター・ソルベルグとエリック・カミリーがデビューさせるポロGTI R5のカラーリングを発表した。
ポロGTI R5は、ファクトリーにおける最後のパーツの査察を終えて、無事に10月1日にFIAホモロゲーションを取得しており、20日後の実戦デビューを待つばかりとなっている。
VWの成功作となったポロR WRCはブルーとシルバーを基調したカラーリングが採用されていたが、昨年末にマヨルカ島で行われたポロGTI R5のプレゼンテーションでは赤とグレーのストライプを基調とした新しいイメージへと変更され、さらにデビューを飾るマシンは量産車のポロGTIのフロントグリルのハニカムをモチーフにした赤と黒のダイナミックな動きのある新しいラッピングにリファインされているが、このカラーリングのコンセプトは、2017年にデビューするはずだった幻のマシン、ポロGTI WRCにも採用されるはずだったという。
エクステリアデザインを担当したニコ・ミュアーは、ポロGTI R5のこのダイナミックなカラーリングのコンセプトについて次のように説明している。
「ポロGTI R5の外観のデザインには、意図的にGTIファミリーの量産車のデザイン要素を多く使っている」とミュアーは語った。
「そしてレッド、ホワイト、ブラックというカラーを、GTIの象徴となっているフロントグリルのハニカム構造の特徴的なデザインがこのラリーカーに独特の表情を与えている。ポロGTI R5はラリーカーの外観をもちながらも、間違いなくポロ・ファミリーの最速のメンバーであるとわかるようになっている」
VWは世界中のカスタマー達がこのマシンで確実なパフォーマンスを発揮できるように、海抜0メートルから2800メートルの高地までフルにテストで走りこみ、デビューまでに10,000kmを走破することになると説明している。
チームによればカスタマーにむけた最初のポロR5のデリバリーは11月になるという。