WRC2020/03/13

アルゼンチン、新型コロナの流行により延期決定

(c)Rally Argentina

 4月23-26日に予定されていた世界ラリー選手権第4戦ラリー・アルゼンチンが新型コロナウイルスのパンデミックにともない開催延期となった。

 アルゼンチンのスポーツ政府は前日、アルゼンチン国内で3月に予定されているすべてのスポーツ活動を一時的にキャンセルすることを決定しており、コルドバ州政府はこれを受けて12日、新型コロナウイルスの国内での感染拡大を防ぐためにイベントの延期をイベント主催者であるアルゼンチン自動車クラブ(ACA)に通達することになった。州政府の決定に従って主催者はFIAとWRCプロモーターの合意を受けてアルゼンチンの延期について正式に発表することになった。

 ACAスポーツ委員会のカルロス・ガルシア・レモヒ会長はこれが厳しい決断だったことを認めた。「残念なことだが、私たちのことを超えた世界的な問題に直面している。今日、私たちは皆の健康を守らなければならないことを理解している」

 また、WRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるオリヴァー・シースラは、「こうした人が集まるイベントにおいて、アルゼンチン当局がウイルスの拡大を防ぐことを最優先にしなければならないという決定を理解している。延期は残念だが、すべての関係者が緊密に協力して、イベントの新しい日付を調整していきたい」と声明を発表している。

 いまのところラリー・アルゼンチンがいつ開催されるか日程は明らかになっていないものの、メキシコのあとアルゼンチンに輸送される予定だった機材はそのあとケニアへと船で輸送する計画であり、こうしたWRCのロジスティックスの複雑な状況からもシーズン終盤で日程が調整されることになるものと見られている。

 アルゼンチンの延期により、メキシコのあとは5月のラリー・デ・ポルトガルとなるが、WRCプロモーターとFIAは引き続きほかのイベントについても状況を注視していくとしている。