WRC2017/07/30

イングラシア再出走にドクターストップ

(c)M-Sport

 金曜日にクラッシュでリタイアとなっていたジュリアン・イングラシアの再度の医師による検査が土曜日の夜に行われ、ラリー・フィンランド主催者はイングラシアが明日の最終日に出場することを認めず、これによりセバスチャン・オジエとイングラシアのラリー・フィンランドのリタイアが正式に決まった。

 イングラシアは立ち木にクラッシュしてリタイアとなった金曜日の夜、ラリー・フィンランドの医療責任者であるティモ・カウケネンに軽い脳震盪と診断され、15日間競技から離れるという同意書にサインしていた。しかし、Mスポーツは、イベント主催者と協議を行った結果、日曜日のパワーステージにむけて最終日に再出走が可能かどうか、イングラシアのさらなる回復を待つために土曜日の夜に再度確認の作業を行うことで主催者と同意したと発表されていた。
 
 オジエのリタイアが正式に決まったことで彼はノーポイントでフィンランドをあとにすることになる。

「残念ながら僕らは明日スタートすることができなくなった。それがジュリアンのためにはより安全なことであり、2週間安静にするためすぐにはクルマには戻れない。がっかりしているが、健康のことが最優先であり、僕は彼が完全に回復することを望んでいる。僕ら二人とも完全になってドイツには戻ってくるつもりだ」とオジエはコメントを発表している。

 オジエは前戦ポーランドを終えて160ポイントを獲得しており、選手権2位のティエリー・ヌーヴィルは11ポイント差の149ポイントとなっている。

 ヌーヴィルはフィンランドの二日目を終えて6位につけており、このままのポジションでゴールした場合、わずか3ポイント差に迫ることになり、パワーステージを2位以上でフィニッシュした場合にはオジエを逆転して選手権リーダーとなることができる。