ラリー・エストニアのディレクターであるウルモ・アーヴァは、2021年シーズンのイベント開催予算が450万ユーロ(およそ5億7000万円)に増えることを明らかにした。
ラリー・エストニア主催者は、エストニア・オートスポーツ連盟(EAU)との対立により、2月の時点では10周年記念イベントの開催を断念したが、新型コロナウイルスのパンデミックという状況下で、エストニアのユリ・ラタス首相の支援のもと、急遽、エストニアをWRCカレンダーに加えるべく一致団結し、わずか2カ月という準備期間で見事にWRC初開催を実現させている。
その成功によってラリー・エストニアは見事に来季のWRCカレンダー入りを果たしたが、主催者代表のアーヴァは2回目のWRC開催のために必要な予算がさらに高額なものになると明かしている。
「来年、予算は450万ユーロに増えるはずだ」とアーヴァはエストニアの放送局ERRのインタビューで語っている。「もちろん残酷なほどに莫大な金額がかかるが、このようなスポーツは多額のお金が必要になるのは当然のことだ」
「ラリーを高額にしてるのは、広大な地域で開催されているというためでもある。プロモーターとFIAに支払う料金に加えて、道路の建設と再建、さまざまな種類のインフラストラクチャの建設費も必要となる。そしてラリーウィークには3,000人近くがイベントに関わることになる」
「エストニアにはオイット(・タナク)とマルティン(・ヤルヴェオヤ)と言う素晴らしいワールドチャンピオンがいるが、彼らなしでも開催できることを証明する必要さえないようなイベントにできることを願っている。そのように考えたいね。スポーツの未来は確かに優先事項だが、継続させるために協力する必要がある」
2021年のラリー・エストニアは7月15〜18日に開催される予定だ。