WRC2017/07/25

オストベルグ、新コンビでのフィンランドに楽観的

(c)OneBet WRT

 マッズ・オストベルグは、オラ・フローネに代わる新しいコドライバーとともに参戦するラリー・フィンランドに向けて楽観的に闘志を燃やしている。27歳のトシュテイン・エリクセンは今シーズン最も高速なラリーでWRCのトップクラスにデビューすることになるが、マッズはそれがうまくいくと自信を持っている。

 ノルウェー南部のブスケルー郡出身のエリクセンは、数年間のコドライバー経験を持ち、現在、ノルウェー選手権でフランク・トーレ・ラーセン(フォード・フィエスタR5)のコドライバーを務めているほか、いくつかの国際的なイベントに参戦しており、5月には南スウェーデン・ラリーで総合優勝を獲得した。エリクセンはさらに、英国選手権にもスウェーデン出身のドライバーであるフレドリック・アーリン(フィエスタR5)と参戦し、これまで3戦で勝利している。

「僕はオラと今年初めに別々の道を進むことに同意した後、いま、新しいレギュラーのコドライバーを探している。トシュテインは2012年から僕たちのチームの一員で、彼は僕のペースノートシステムを知っており、テストの間も僕と一緒にマシンに乗って来た。彼は非常に有能なコドライバーだが、彼が普段乗っているR5カーのスピードから完全な2017仕様のフィエスタWRCに適応することは挑戦となるだろう。だが彼ならうまくやり遂げることができると確信している」とオストベルグは語った。

 オストベルグとエリクセンはこの数週間、ペースノートの作業にかなりの時間を費やしてきた。先週末にはフィンランドで2日間のテストを実施し、超高速でのジャンプが連続するフィンランドの道路に向けたセットアップを決める作業に取り組んだ。

 テストは二日目の最後に電気系のトラブルが発生したが、セットアップ自体は非常に期待できる仕上がりとなったため、オストベルグは自身が今シーズン究極の挑戦だと考えているラリーに向けて準備は万全だと確信している。

「フィンランドは本当に特別なんだ。イベントの高速な性質に対処するためには、非常にタフなメンタルが必要だ。時には、脳が賢明なアプローチと判断した以上のことに踏み込む必要がある。僕は以前、このラリーで表彰台に上がったことがあるので、すべて順調に進めば、ここで多くのポイントを獲得することを目指すつもりだ」とオストベルグは語った。

 オストベルグはラリー・ポーランドをテクニカルな問題なしに走破し7位で終えたが、そのステージを分析したところ、マッズはステージの高速な区間で最も速かった。これは、さらに速いラリーとなるフィンランドに向けて、良い兆候と言えるはずだ。

「僕たちは何よりもまず問題なくポーランドをフィニッシュできてハッピーだったし、最速の区間では良いスピードを持てた。しかし、フィンランドはジャンプだらけなので異なっている。ほとんどの時間、空中にいると感じるステージもある。もちろん実際にはそうではないが、本当に特別な挑戦となっている」とオストベルグは語っている。