WRC2018/06/11

コペツキ、WRC2サルディニアで今季3勝目

(c)Skoda

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 ラリー・イタリア・サルディニアのWRC2選手権は、シュコダ・モータースポーツのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)が後続を3分以上引き離して今季3勝目を飾っている。

 コペツキは、土曜日のSS11でサスペンションを破損してリタイアしたステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 R5)に代わってラリーをリード、後続が続けざまにトラブルに見舞われるなか快走を続け、今季3勝目を獲得することになった。

 最終日のステージは多くのドライバーの走行によって無数に石がかき出されてラフなコンディションとなったが、最終ステージを走りきったコペツキのマシンはたった今、サービスをあとにしたかのようにまったく無傷であり、彼がこのサバイバルラリーでいかにクリーンな走りを続けてきたのかを証明しているようだった。

「チェコのファンがここにたくさん来ているので、気分は本当に素晴らしいよ」とコペッキは説明した。

「ラリーは完全な完璧なスタートではなかったし、僕らは金曜日の朝、7位か8位だったと思う。しかし、コンディションはサルディニアではなく、まるでウェールズのようだったし、そこでミスをしないことが重要だった」

 WRC2選手権では、サルディニアを欠場しているチームメイトのポントゥス・ティデマンドが93ポイントでリードしているが、彼と並ぶ3勝目によってコペツキは75ポイントとしており、タイトル獲得の可能性も生まれてきた。

「チームはたったいま、ポントゥス(・ティデマンド)と同じ数のイベントに僕が出場できることを約束してくれた。これでタイトルを獲得できるチャンスも生まれたよ!」

 サルディニアの2位には、チームメイトのオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シュコダ・ファビアR5)が続くことになった。彼は金曜日にステアリングアームのトラブルによって8位まで後退、しかし、土曜日以降の11ステージのうち9ステージにおいてトップタイムを獲得、28.2秒差でスタートしたフランスのニコラ・シアマン(ヒュンダイi20 R5)を最終日に逆転して2位でフィニッシュした。

 2年連続でサルディニアの表彰台が期待されたトヨタGAZOOレーシング・ラリーチャレンジプログラムの勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は、土曜日のパンクで7位に後退して最終日をスタートしたが、ドライブシャフトを破損して惜しくもリタイアとなっている。

 ポディウム圏内までは2分近く離されたが、4位につけていたBRCチームのピエール-ルイ・ルベー(ヒュンダイi20 R5)は最終日の荒れたコンディションとなったカーラ・フルミニの2回目の走行でサスペンションを壊し、どうにか最終ステージを走りきったがリタイアとなってしまい、地元のファビオ・アンドルフィ(シュコダ・ファビアR5)がさまざまな困難のすえに4位でフィニッシュすることになった。

 5位にはウーカシュ・ピニオジェック(シュコダ・ファビアR5)、6位にはベニート・グエラ(シュコダ・ファビアR5)が続き、3回のヨーロッパ・ラリーチャンピオンであるカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)は7位に終わっている。