WRC2018/04/07

コペツキがWRC2をリード、勝田は無念オフ

(c)Michelin

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 ツール・ド・コルス金曜日に行われたWRC2のオープニング・レグではイベントの前から本命の一人とされてきたシュコダ・モータースポーツのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)がラリーをリード、しかしながら彼にとって決して楽な展開とはなっていない。

 彼は、バスティア近郊の山岳地帯の道幅の狭いツイスティなターマックステージで行なわれたこの日の4つのSSを終え、2位のヨアン・ボナート(シトロエンC3 R5)に対し、20.9秒のアドバンテージを保っている。

 コペツキは2つのステージ・ウィンを記録しているが、もう2つのステージでは新しいC3 R5の華々しいデビュー戦としたステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 R5)がベストタイムを奪っている。

 ルフェーブルは最初のステージでブレーキ・トラブルを抱えたために1分9秒のタイムを失っており、これがなければコペツキにとってはさらに厳しい戦いになっていただろう。

 コペツキは前半を終えた時点でのリードは2.2秒だったが、2回目の49.03kmのロングステージ、ラ・ポルタ〜ヴァレ・ディ・ロスティーノでボナートとの差を広げている。

「今朝はトリッキーだったけど、午後になってからはコンディションは良くなった」と開幕戦モンテカルロに勝利しているコペツキは語っている。「午後にはさらにプッシュすることを試みて、クルマに可能な限りベストなバランスを見つけようとした」

 オーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シュコダ・ファビアR5)が2回のスピンによってボナートから47.9秒差後方の3位となっている。

 いっぽう、SS1でのブレーキ・トラブルからリカバーし、この日を4位で終えることとなったルフェーブルがヴェイビーのわずか2.5秒差に迫っており、最後の表彰台の一角を狙って接戦となっている。

 地元コルシカ出身のピエール-ルイ・ルベー(ヒュンダイi20 R5)はスピンによるタイムロスはあったもののルフェーブルから6.9秒差につけており、さらにその後方にはファビオ・アンドルフィ(シュコダ・ファビアR5)が8.4秒差で追う。

 スウェーデンで勝利した勝田貴元(フォード・フィエスタR5)はオープニング・ステージでのクラッシュによって戦列を離れることとなり、新井大輝(フォード・フィエスタR5)はブレーキのオーバーヒートの問題を抱えながらも7位につけている。

 ジュニアWRC王者のニル・ソランス(フォード・フィエスタR5)もSS1でラリーを終えることとなった。

 ニコラ・シアマン(ヒュンダイi20 R5)はクラッシュによりホイールにダメージを受けて4分を失い、その後もスロットルが引っ掛かるトラブルに悩まされて9位、ウーカシュ・ピエニアツェック(シュコダ・ファビアR5)で壁にヒットした後7分をロスして8位となっている。