JAPAN2022/05/24

コヴァライネン、ラリー丹後で今季3勝目

(c)Takeshi Sakuma

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 全日本ラリー選手権第4戦ラリー丹後2022が5月20日〜22日に京都市京丹後市周辺の12SS/108kmで争われ、チームアイセロのヘイッキ・コヴァライネン/北川紗衣(シュコダ・ファビアR5)が全12ステージのうち11ステージでベストタイムを奪って圧勝、今季3勝目を飾ることになった。

 コヴァライネンは開幕2連勝を飾って選手権をリードしていたものの、前戦の久万高原ラリーでサスペンションを壊してリタイアとなり、その勢いにブレーキが掛かることになったが、より正確で安定した走りへと進化してラリー丹後のターマックステージにフロントランナーとして戻ってきた。

 コヴァライネンは開幕ステージから3連続ベストタイムでラリーをリード、SS3では奴田原文雄/東 駿吾(トヨタGRヤリス)にベストタイムを譲ることになったが、これが結果的には、彼がこの週末でライバルに明けわたしたたった一つのステージとなった。

 初日の6ステージのうち5ステージを制したコヴァライネンは、奴田原に21.2秒差をつけて最終日をスタートするや6ステージすべてを制して後続に45.1秒の大差をつけて勝利を飾ることになった。

 最終日はオープニングSSで2位へと浮上した福永 修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)が安定して2番手タイムを重ねて後続を引き離すことに成功、初日から僅差のバトルを続けてきた奴田原と前戦勝者の勝田範彦/木村裕介の2台のGRヤリスによる3位争いに注目が集まることになった。

 初日を4位で終えた勝田は最終日、気温が上がり始めた午後のSS10で2番手タイムを刻むと、奴田原を抜いて3位へと浮上、表彰台を獲得することになった。

 苦戦が続くスバル勢では、鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)がデファレンシャルのトラブルを抱えながらも4位でフィニッシュを迎えている。

 また、JN-2クラスは中平勝也/島津雅彦(トヨタGT86 R3)、JN-3クラスは山田啓介/藤井俊樹(トヨタ86)、JN-4クラスは西川真太郎/本橋貴司(スズキ・スイフトスポーツ)、JN-5クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタGRヤリスRS)、JN-6クラスは海老原考敬/蔭山恵(トヨタ・ヴィッツ)がそれぞれ優勝を飾っている。

 全日本ラリー選手権の次戦は6月10〜12日に群馬県富岡市周辺で開催される第5戦モントレーとなる。