WRC2019/03/17

タナク、「ここまでのシーズンはいい流れ」

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのオイット・タナクは、ラリー・メキシコのパワーステージでパンクに見舞われるというヒヤリとする体験をしながらもエルフィン・エヴァンスを突き放して2位でフィニッシュ、ドライバーズ選手権リーダーを守ることになった。

 チャンピオンシップリーダーとして初めて一番手でラリーをスタートし、総合2位で自身初のメキシコの表彰台を獲得したタナクは、この不利な出走順は自身が長年望んできたものだと語り、そのチャレンジがタフだったと認めつつも総合的には満足していると語った。

「僕たちはその出走順の順位を得るために長い間努力してきたので、そのことに文句はない。決して簡単ではなかった。マシンのフィーリングが良く、すべてがうまくいっていたが、良いタイムを出すのは難しかったし、なかなか競争できなかった」とタナクは語った。

「しかし、クルマにとっても、タイヤにとっても、そしてクルマの中で戦うドライバーにとっても、非常に過酷なイベントで僕らは上手くやったし、強さを示すことができたと思う。ミスをすることも、問題に遭うこともなく走り切れたのでいい週末だったと思う」

 タナクは、メキシコにおけるエヴァンスが手強いライバルだったと認め、最終ステージでパンクしながらもうまく2位を守ることができたと胸をなで下ろした。彼はドライバーズ選手権でも首位をキープ、セバスチャン・オジエに4ポイント差をつけて次戦に挑む。

「エルフィン(・エヴァンス)はラリーを通して一貫した走りで、常にタイムシートのトップにいた。タイヤのいい選択もあって最終日に抜くことができたが、パワーステージの序盤で左側をパンクしてしまい、(エヴァンスのタイムが気になって)少しハラハラした。パワーステージでポイントが得られなかったことは残念だけど、ここまでのシーズンはうまくいっているので、次戦以降でもこの良い流れを保ちたいね」