Raid2019/01/18

トヨタ初制覇、アル-アッティーヤがダカール優勝

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 トヨタGAZOOレーシングSAのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)が自身3度目となるダカール・ラリー優勝を達成、トヨタにとっては記念すべき初の総合優勝となった。

 10日にわたって行われた2019年ダカールも、いよいよ木曜日の第10ステージで最終日を迎えることになった。アル-アッティーヤは第3ステージでトップに立って以降、連日襲いかかる試練の砂丘ステージでも大きなミスをすることなく首位をキープ、最大のライバルと目されていたXレイドのステファン・ペテランセル(MINIバギー)もコドライバーの負傷によってゴール目前でリタイアとなっており、彼は51分あまりの大きなアドバンテージを得てこの日のピスコ〜リマの競技区間112kmを残すばかりとなっていた。

 アル-アッティーヤはもはや冒険をする理由がなくなった最終日、大きくペースを落として、最終日のステージ勝利を飾ったXレイドのカルロス・サインツ(MINIバギー)から9分遅れとなったものの、総合2位のナニ・ロマ(MINI ALL4レーシング)に対して46分42秒差をつけて2019年のダカールを制すことになった。

 2011年にフォルクスワーゲン・トゥアレグでダカール初優勝を飾ったアル-アッティーヤは、4年後の2015年にはMINI ALL4レーシングで2度目の優勝を飾っており、3度目の優勝はトヨタにとっての記念すべきダカール初優勝をもたらすことになった。

 プライベーターとしてPHスポールのプジョー3008DKRで参戦したセバスチャン・ローブは、霧のなかでのスタートとなった第3ステージでナビゲーションミスにより痛恨のミスコース、第7ステージでの電気系トラブルで優勝のチャンスを完全に失ったが、それでも3位の表彰台でフィニッシュしている。

 4位にはFIAクロスカントリー・マラソンレイド王者のヤコブ・プシュゴンスキ(MINI ALL4レーシング)、第9ステージでの横転によってシリル・デプレ(MINIバギー)は5位に終わっている。

■2019ダカール最終順位
1.N.アル-アッティーヤ(トヨタ)34h38m14s
2. N.ローマ(MINI)+46m42s
3. S.ローブ(プジョー)+1h54m18s
4. J.プシュゴンスキ(MINI)+2h28m31s
5. C.デプレ(MINI)+2h48m43s
6. M.プロコップ(フォード)+3h19m02s
7. Y.アル-ラジ(MINI)+4h30m56s
8. B.ガラフリック(MINI)+7h57m58s
9. G.ド・ヴィリエ(トヨタ)+7h59m16s
10.R.シャボー(トヨタ)+8h09m58s
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13. C.サインツ(MINI)+9h51m46s