ERC2020/07/23

ハンガリーがERCジュニア・カレンダーに追加

(c)ERC

 ラリー・ハンガリーは、2020年のFIA ERC1ジュニア選手権とFIA ERC3ジュニア選手権のカレンダーに追加され、両選手権の最終戦の1つ前のラウンドとして11月6-8日に開催される。

 2つのERCジュニア選手権は6月にカレンダーが再編された当初は、初戦のラリー・ディ・ローマ、ラトビアのラリー・リエパーヤに続いてチェコ・ラリー・ズリーンが開催され、そのあとラリー・アソーレス、ラリー・イスラス・カナリアスと続く予定だった。しかし、新型コロナウイルスの第二波の脅威があることからチェコ・ラリーが今季の開催をキャンセルしたため、ふたたびカレンダー再編が必要となったことで、ラリー・ハンガリーでERC1とERC3ジュニア選手権が併催されることになった。

 これによりERC1とERC3の2つのERCジュニア選手権は今季は全5戦で行われることになり、両選手権ともベスト4戦のリザルトをカウントして争われることになる。3ラウンドはターマックで行われ、2ラウンドはグラベルで行われる。

 ラリー・ハンガリーは、昨年、初めてERCのラウンドとして開催され、クリス・イングラム、アレクセイ・ルクヤヌク、ウーカシュ・ハバイの3人によるスリリングな総合タイトル決定戦として開催されている。

 ラリー・ハンガリーは、今年もホストタウンのニレギハザ市のストリートステージのほか、アスファルトで舗装されたカントリーサイドのステージ、ラボーチシング・ラリークロスサーキットをふくめたステージが用意される計画だ。

 ERCコーディネーターのジャン-バティスト・レイは次のように述べている。

「FIA ERC1ジュニアとFIA ERC3ジュニアのカレンダーにラリー・ハンガリーが確定したことを嬉しく思う。ラリー・ハンガリーのプロモーターであるトラックレースプロモーションKftとの強力なパートナーシップのおかげであり、彼らとハンガリーASNのMNASZは意欲に満ちており、明日を担うジュニアドライバーたちのために素晴らしいイベントを提供してくれると確信しているよ」

 ラリー・ハンガリーのプロモーターであるタマーシュ・ウーリィは次のように述べている。

「昨年のERCジュニア・カテゴリーは非常にエキサイティングなシーズンだった。最終戦ではクリス・イングラムがフィリップ・マレシュにわずか2ポイント、0.3秒差で敗れた壮絶な戦いを誰もが覚えていると思う」

「バルム・チェコ・ラリー・ズリーンが中止になった後、ERCジュニア・カテゴリーをラリー・ハンガリーに持ち込むのは素晴らしいアイデアだと思った。昨年もすでに開催したいと思っていたが、その時はチャンスがなかったんだ。しかし、プロモーターのユーロスポーツイベンツが協力してくれて実現することになった。次世代のラリードライバーの育成に焦点を当てたハイレベルなシリーズを開催できることはハンガリーにとって大成功だと思う」

■ERC1とERC3ジュニア選手権の改訂版カレンダー
ラリー・ディ・ローマ・カピターレ(アスファルト)7月24-26日
ラリー・リエパーヤ(グラベル)8月14-16日
ラリー・アソーレス(グラベル)9月17-19日
ラリー・ハンガリー(アスファルト)11月6-8日
ラリー・イスラス・カナリアス(アスファルト)11月26-28日