ヘイデン・パッドンは、およそ3年ぶりのヨーロッパのラリーシーンに復帰、先週末にイタリアで開催されたラリー・ディ・アルバで総合4位でフィニッシュした。
パッドンはヒョンデ・モータースポーツから挑んだ2016年のラリー・アルゼンチンでWRC初優勝を飾ったが、2018年末にシートを失って以来、WRCの戻るためのチャンスを探してきた。2019年末のラリーGBにMスポーツからWRC2に出場し、翌年にはヨーロッパ・ラウンドのWRC数戦に出場する計画を練っていたが、COVID-19の流行によってすべての計画は暗礁に乗り上げていた。
パッドンは以来、母国ニュージーランドをベースに活動を続けてきたが、来月のラリー・エストニアからWRC2復帰プログラムをスタートする。彼はしばらく離れたヨーロッパのペースを取り戻すために、先週末は、ヒョンデ・モーター・イタリア(HMI)が準備した旧スペックのヒョンデi20 R5を駆ってイタリア選手権の第4戦であり、ツアー・ヨーロピアン・ラリーシリーズ(TER)の一戦でもあるラリー・ディ・アルバに出場している。
イタリア北部ピエモンテ州クーネオのターマックで争われるラリー・ディ・アルバは、パッドンにとっては2017年のラリー・ドイッチュランド以来初めて走ったフルターマックイベントとなったが、イタリア選手権のスペシャリストやWRC2でタイトルを争うニコライ・グリアジンを相手に2回のセカンドファステストタイムを出し、途中まで3位を走行し、最終的にイタリア選手権4位、TERシリーズではトップでフィニッシュを迎えることになった。
「予想よりもずっと良いラリーだった」とパッドンは語った。
「ターマックのテストは十分ではなかったし、セッティングについてもスタート時にはすべてが異質なものに感じられた。ドライビングスタイルを理解するのに予想以上に時間がかかったけど、とても楽しめた。でも、明日はとても良い、チャレンジングなステージが待っています。正直なところ、これほど長い間ターマックから遠ざかっていたのに、我々のスピードは予想以上に良く、ジョンとHMIチームのみんなに大感謝したい」
ラリー・ディ・アルバでは、今月初めに行われたラリー・イタリア・サルディニアでWRC2優勝を果たしたグリアジンが、イタリア・チャンピオンのアンドレア・クルニョーラ(シュコダ・ファビアRally2エボ)に11.9秒差をつけて優勝を飾っている。
また、ヨーロッパ・ラリー選手権のリーダーであるエフレン・ヤレーナは、いつものシュコダではなくシトロエンC3 Rally3のステアリングを握り、●月に開催されるラリー・ディ・ローマのためのトレーニングとして参戦し、10位に入賞している。
パッドンは今週末にラトビアで開催されるラリー・リエパーヤでヤレーナと再戦することになり、そのあと7月14〜15日に行われるラリー・エストニアでグリアジンとふたたび対決する。