APRC2018/05/06

パッドンがワンガレイをリード、炭山がAPRC2番手

(c)Rally Whangarei

(c)APRC

 ニュージーランドで開催されているインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイはレグ1を終えて地元のヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 AP4)が後続に4分以上の大差をつけてリードしている。

 インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイは、アジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)の開幕戦とともにニュージーランド選手権の第2戦として金曜日の夜にポヘ島で行われたスーパーSSで開幕することになった。過去7年にわたってAPRCを牽引してきたチームMRFが世界選手権へのプログラムにスイッチしたため、APRCの今季開幕戦には4台のエントラントしかノミネートしなかったが、ニュージーランド選手権のエントラントを加えて全20台が熱戦を繰り広げることになった。

 国内選手権で新しいコドライバーのマルコム・ペデンとコンビを組むパッドンは、金曜夜に行われたポヘ・アイランド・スーパーSSを2回とも制してラリーをリード、これに4.9秒差の2位で日本のCUSCOレーシングから出場するマイケル・ヤング(トヨタ・ヴィッツ4WD)が続くことになった。

 土曜日から本格的な戦いの幕が開き、パッドンがSS3から連続ベストタイムでリードを広げることになったが、2位につけていた地元のヤングSS4でステアリングを壊してマシンを止めることになってしまう。代わって、地元のベン・ハント(スバルWRX STI)が2位へと順位を上げるも、パッドンは朝のループのすべてのステージを制してリードを1分57.7秒へと広げることになる。

 パッドンは午後のループでも次々とベストタイムを奪ってステージのレコードタイムを更新、レグ1のすべてのステージを制してリードを4分2.2秒に広げてトップでフィニッシュすることになった。

 2007年、2009年、2010年にこのイベントで優勝しているパッドンは、4度目の勝利を賭けて明日の最終日に臨む。

「今日のラリーに本当に満足しているし、すべてが計画どおりに言ったよ。今日の午後は4本のタイヤをすり減らさないようにうまくマネージメントすることを心がけた。明日はわずかに異なるステージになるが、明日もプッシュ続けてリードをキープしたいと思っている」とパッドンは語っている。

 2位にはハント、1分差の3位にはエマ・ギルモア(スズキ・スイフト・スポーツ)が続くことになった。

 APRC部門は、総合19位につけるイタリアのファビオ・フリシエロ(プジョー208 R2)がリードしており、CUSCOレーシングのシュコダ・ファビアR5で自身初のAPRCシリーズ参戦する炭山裕矢が6秒差の2位で続いている。また、日本からのエントラントの高橋冬彦(スバルWRX STI)も3位につけている。

 インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイの最終日には8SS/124.56 kmが残されている。