ヒュンダイ・モータースポーツは、先週末のラリー・エストニアにおいて1-2勝利を飾ったその翌日から次戦のラリー・トルコにむけて始動した。
ヒュンダイはラリー・トルコにおいてオイット・タナクとティエリー・ヌーヴィルに加えて、9度のワールドチャンピオンであるセバスチャン・ローブが開幕戦ラリー・モンテカルロ以来8カ月ぶりにステアリングを握る計画だ。
ヒュンダイはローブとともに今週の月曜日からギリシャのルートラキのラフステージにおいて来週末に行われるラリー・トルコのための最終テストを開始している。
ローブはかつてアクロポリス・ラリーのスペシャルステージだったアギ・テオドリのステージにおいてヒュンダイi20クーペWRCのステアリングを握って2019年10月のラリー・デ・エスパーニャ以来走っていなかったグラベルラリーの感触を取り戻すことに集中している。
「マシンに戻ってくることができてよかった。そして、ギリシャに来てよかったよ。ここで行われていたラリーに来るのはいつも楽しかった。いつも競技を楽しんでいたし、良い結果と勝利の良い思い出がある。2009年の大クラッシュの複雑な思い出もあるけどね」とローブは語った。
「ここに来るのはいつも楽しいし、次のラリー・トルコに向けて準備するには良い場所だ。路面の特性は似ているし、次のイベントで良い結果を出せることを期待しているよ」
ローブはかつてターマックからグラベルまであらゆる路面コンディションで世界の頂点に立っているが、ヒュンダイに移籍以来、ターマックでパフォーマンスを引き出すことに苦労してきたが、トップドライバーのなかではもっとも有利なスタート順を味方にしてヒュンダイの選手権のために上位でのフィニッシュが期待されている。
ローブはこれまでにラリー・トルコにおいて3度の優勝を経験しているが、それはアンタルヤをベースに開催されていた時代のもので、2018年以降、マルマリスで再開された新しいラリー・トルコへの参戦経験はない。
ヒュンダイは3日間にわたってギリシャ・テストを行う計画であり、ローブのあと火曜日にはヌーヴィルが、水曜日にはタナクがテストを引き継いでいる。