RallyCross2017/09/01

フランスRXに過去最高の60台のスーパーカーが登場

(c)fiaworldrallycross.com

 FIA世界ラリークロス選手権は今週末(9月1日〜3日)ブルターニュ地方のロエアックで、今季最多のエントリーを誇るフランス・ラウンドが開催される。

 毎年7万人以上のファンが観戦に訪れるロエアックRXには、FIAの全クラスの中で最多の60台のスーパーカー(世界RXに25台、ヨーロッパRXに35台)が参戦する。また今季残り2ラウンドとなったスーパー1600カテゴリーには、35台がエントリーし、さらに15台のマシンがRX2選手権の第6ラウンドをスタートする。

 ステージはフランス北西に位置するロエアックの小さなブルターニュの村に置かれるため、フランス出身で9度のWRC王者であり現在チーム・プジョー・ハンセンのドライバーであるセバスチャン・ローブ(現在、ドライバーズランキングは4位)に注目が集まる。同じくフランス出身のジャン-バティスト・ドゥボーも2年前のロエアックで初の表彰台に上がっているため、再び母国で強烈なパフォーマンスが期待されている。

 彼らのライバルとなるのは、世界RX選手権のチャンピオンシップをリードするPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンの二人になるだろう。ドライバーズランキングは現在、トップのヨハン・クリストファーソンが、チームメイトのペター・ソルベルグに対して35ポイントのリードを築いている。現在3連勝中(カナダ、スウェーデン、ノルウェー)のクリストファーソンは昨年のフランスの勝者でもあり、今年のロエアックでも最有力候補となりそうだ。また、ソルベルグも4年で3度のポディウムと相性のいいサーキットだ。

 また、ロエアックでは初めてEKSチームが世界RXで4台のマシンを走らせる。DTMスターのニコ・ミュラーは世界RXに初参戦する。チームメイトのマティアス・エクストローム、トピ・ヘイッキネン、レイニス・ニティスと並んでアウディS1 EKS RXスーパーカーをドライブする。

 英国出身のアリスター・マクレーもまた、ガイ・ウィルクスに替わってLOCO世界RXチームからフォルクスワーゲン・ポロRXスーパーカーをドライブし、ロエアックで世界RXデビューを飾る予定だ。