チーム・プジョー・トタルのステファン・ペテランセルは2018年のダカール・ラリーのステージ10でステージ勝利を飾り、総合順位ではトヨタGAZOOレーシングSAナッサー・アル-アッティーヤを抜き、ラリーリーダーでチームメイトのカルロス・サインツからは51分遅れの2位に浮上している。
今年3回目のステージウィンを獲得したペテランセルは、自身14回目のダカール勝利をかけて残り4日間でサインツを追う。プジョーにとってはこれが今年7回目のステージウィンとなった。
アルゼンチンを拠点とする2018年の最終レグが、サルタからベレンへ向かうステージでスタートした。この日は中間にニュートラルゾーンを挟み、合計373kmの競技区間を競った。
ペテランセルとアル-アッティーヤはオープニングのウェイポイントを全く同一タイムで通過したが、その後はペテランセルがステージ前半をコントロール。彼はアル‐アッティーヤを2分36秒リードしてニュートラルゾーンに到着し、この時点で総合2位に浮上してサインツの総合リードを約13分縮めた。
サインツはこの日のドライブに先立ち、クアッドバギーのキーズ・コーレンから接触があったとして抗議され、10分のペナルティを受けたため、彼のリードは1時間を下回っていた。しかし、彼は9分前にスタートしてた彼の到着を待っていたチームメイトのシリル・デプレのサポートを受けながら走行、前半はペースを落としたが、後半はペテランセルとほぼ同じスピードで走行し、さらなるタイムロスを防いで50分35秒差で総合トップをキープした。
一方、アル-アッティーヤは、強力なスタートをみせて途中までペテランセルと同じペースをみせたにもかかわらず、30分遅れで終わった。これによりアル‐アッティーヤはサインツから合計1時間13分遅れとなったものの、総合3位で依然としてトヨタ勢のトップに立っている。
総合4位にはトヨタのベルンハルト・テン・ブリンク、このステージを2位で終えたジニール・ドゥ・ヴィリエはテン・ブリンクから30秒差、アル‐アッティーヤを10分差の総合5位で追っている。