ヨーロッパ・ラリー選手権の最終戦であるラリーRACC-ラリー・デ・エスパーニャは、ヨアン・ボナート(シトロエンC3 Rally2)のERC初優勝で幕を閉じた。
ERCラリー・デ・エスパーニャは、WRCのスペイン・ラウンドと併催される形で、金曜日から土曜日までの14ステージのERCフォーマットで開催された。
ERCラリー・デ・エスパーニャは今季、何度も表彰台を争ってきたボナートと新しいERCチャンピオンに輝いたエフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビアRally2エボ)の因縁の二人によるバトルとなった。
二人はラリー・イスラス・カナリアスでは、最終ステージで同タイムに並び、規定によりヤレーナがボナートを抜いて2位となった。そしてラリー・デ・ローマ・カピターレでは、ボナートがパワーステージで0.3秒差でヤレーナから3位を奪い返した。
チャンピオンとして母国ラウンドをスタートしたヤレーナは、金曜日の朝に行われた開幕ステージを制したが、その後はボナートのペースについていけず、ボナートはSS3で首位に立つと、その後は一度もリードを許すことなく2日間にわたってトップを守り続けた。ボナートは、キャンセルされた2つのステージを除き12ステージのうち7ステージでベストタイムを奪う強さを見せ、ヤレーナに13.8秒差をつけてラリーを制した。
「本当にうれしいよ。この勝利に感謝したい人がとてもたくさんいるんだ。チームスタッフ、コドライバー、パーフェクトなタイヤを与えてくれたミシュラン。素晴らしいリザルトになったよ」
優勝を逃したものの、ヤレーナに落胆した様子はない。「ラリー中、雨やギヤボックスのトラブルなど、少し不運なことがあった。でも、ここは初めてなので、自分たちのパフォーマンスには満足している」
チームMRFのチームメイトであるハビエル・パルド(シュコダ・ファビアRally2エボ)がヤレーナをに続いて3位で表彰台を獲得、選手権2位でフィニッシュすることになった。
シトロエンの元ファクトリードライバーであるチェビー・ポンス(シュコダ・ファビアRally2エボ)は金曜日のパンクのために4位となった。
ERC4は、スペイン・モータースポーツ連盟が支援するオスカー・パロモ(プジョー208 Rally4)がタイトルを獲得、ERCオープンはジョアン・ビニエス(スズキ・スイフト Rally S)がタイトルを獲得した。