WRC2017/08/18

マキネン、エストニアへのファクトリー移転を否定

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racing WRTチーム代表のトミ・マキネンは、チームのベースをフィンランドからエストニアに移すという報道を否定した。

 フィンランドメディアのイルタサノマットは今週、ヘルシンキから4時間北に移動したところにあるマキネンのホームタウンであるプーポラにおかれるトヨタのヘッドクオーターを、バルト海を挟んだエストニアに移す計画があると報じたことから、ファクトリーそのものの移設の噂も囁かれてきた。

 マキネンは、チームのベースはこれまで同様にフィンランドにおき、ほんの一部の作業を行うための機能をエストニアに移すだけだと説明した。

「この話はあまり真実ではない。私たちのチームはどこにいても大丈夫だし、それはどこになろうともちろん大丈夫だ」とマキネンは語った。

「しかし、ホスピタリティ施設のユニットやトラック、レッキカーなどWRCのために移動させるための作業が多いため、この機能を分けるだけだ。それが私たちの計画だよ」
 
 トヨタのサービスパーク関連の施設などをエストニアに移設することは、ヨーロッパのWRCラウンドの大部分に近づくことを意味する。マキネンは、チームの現在の拠点がおかれる場所には欠点があると認めていたが、彼はまた、それらがチームに優位性をもたらしたと考えている。

「(プーポラがベースであることは)ロジスティックスという点において不利な点をもっていることはたしかだ。しかし、私たちがフィンランドで素晴らしいパフォーマンスを達成したことからもわかるように、ホームであったことがその秘密の一つであったと思っている」

「ホームイベントのフィンランドだけではなくスウェーデンも同様にかなりの準備をすることができた。しかし、もちろん我々の目標はクルマの改善である。私たちはキャリアの始まりであり、まだまだやるべきことはたくさんある。私たちの目標は、ホームだけでなく、全面的に速くなることだ」