WRC2018/10/07

マキネン、タナクのトラブル原因究明を指示

(c)Toyota

 ラリーGBのレグ2、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームにとって首位のオイット・タナクがラジエータの破損でマシンを止めるという残念な出来事に見舞われた一日となったが、ヤリ-マティ・ラトバラが首位から4.4秒差の2位、エサペッカ・ラッピも3位で続いており、マニュファクチャラー選手権のリードをさらに広げるチャンスが訪れている。

 チーム代表のトミ・マキネンは、土曜日に力強い走りを続けてきたラトバラには最終日に優勝のチャンスがあると語ったが、そのいっぽうでワールドチャンピオンの可能性をもつタナクが見舞われたトラブルにについては早急に原因究明するようチームに指示を出している。

 タナクは、ラリー・デ・ポルトガルでもリードしていた際にラジエータを破損してリタイア、次戦のラリー・イタリア・サルディニアでも表彰台のポジションにつけながら石を巻き込んでラジエータを破損しており、これが同じような問題による3度目のリタイアとなった。

 タナクはラリーGBのリードを一時48秒に拡大しながら、SS16でラジエターを破損、エンジンにダメージが及ぶことを防ぐため走行を中止し、デイリタイアとなった。チームはサービスでクルマの状態をチェックしたあと、ラリー2規定に基づき最終日に再出走するか否かを判断すると発表している。

 マキネン代表は次のようにコメントしている。

「オイットはとても好調だったので、止まってしまったのは本当に残念なことだ。何が起こったのかその原因を注意深く調べ、もし何かしらの変更が必要ならば、早急に対策を施さなくてはならない」とマキネンは語った。

「ヤリ-マティがオジエと僅差の優勝争いをしているのはポジティブな要素だ。とても大きなチャンスだし、もし明日の朝から完全に自信を持って走ることができれば、優勝は可能だと思う。エサペッカもまた良い位置につけており、明日はふたりが揃って表彰台に立つことを期待している」